ROBOHELPER SASUKE
- 公開日:
- 更新日:
認証年度
2020年度
対象者
体重過多・ADL低下等で複数人介助が必要な方、痛みや介護者への遠慮・恐怖感・拒否等による心身への負担のある方。
製品概要
立位保持の困難な方や複数人介助が必要な方等、重介護を要する移乗介助をアシストし、「介護をうける方」と「介護をおこなう方」の双方の負担を軽減する介護ロボットです。「介護をうける方」へは、専用シートで身体全体を支えられながら優しく抱き上げられるという、新しい抱き上げ方式により、ほとんど揺れることなく安心・安定した移乗介助を実現します。「介護をおこなう方」は簡単なレバー操作で、一人でも軽い力で移乗介助を行うことができます。ベッドから車椅子(リクライニング・ストレッチャーを含む)までの間を安定した乗り心地で移乗させ、対象者の状態に合わせた幅広い対応が可能です。密着せず介助を行うことができ、感染症対策を兼ねることも期待できます。
開発背景
マッスル株式会社のロボット事業の大きな転換点は、2010年に開催された上海万博の日本産業館前に展示された夢ロボ(高さ15Mの壁を上り下りするロボット)にありました。夢ロボは多くの人の目に留まり、ロボットメーカーとしての位置を確立するに至りました。その後、医療・介護従事者から、ベッドと車椅子間の移乗時の負担を軽減したいという要望が多く寄せられ、『ROBOHELPER SASUKE』を開発する契機となりました。
開発の意義
『ROBOHELPER SASUKE』は、介護をする側及び受ける側双方の負担を軽減し、優しく安楽な移乗を可能とするために、人の両手に該当する2本のアームとスリングシートで包みこむ抱き上げ方式の移乗機器としました。この『ROBOHELPER SASUKE』が普及することで、移乗介護の負担軽減につながり、医療・介護の職場環境の改善に寄与することが期待できます。
創意工夫
開発にあたり次の点に留意しました。
・ 簡単に操作できるために、ボタンによる動作ではなく、
操作者の手に相当するレバーを上げ下げする単純な操作方法とした。
・ 落下等を防ぐために被介護者の下側から支える構造にした。
・ 狭い環境でも取り回しできるように、できるだけコンパクトにした。
・ 安心感をあたえるために、機械らしくない優しいイメージの
デザインとした。
メッセージ
介護現場において重労働を起因とする介護者の健康問題は深刻であり、それらが離職につながり人手不足を招いている現状があります。介護者の重労働を減らし介護現場の職場環境を改善することは人材確保において必須となっており、介護機器・介護ロボットのニーズが増えつつもあります。このように、機器が介護者側に有効なものであることは機器導入の前提事項ですが、重労働を介護ロボットが担うことにより、「介護者の心身の負担を軽減し、余裕が生まれ、利用者への対応に反映される。利用者も心身の負担が軽減される。この双方に現れるやさしさと安心のサイクルが利用者のQOLの向上に繋がる」。これを実現するのが『ROBOHELPER SASUKE』です。
かわさき基準認証総合評価コメント
体重過多・ADL低下等で複数人介助が必要な場合や、痛みや介護者への遠慮・恐怖感・拒否等による心身の負担のある方をベッド、椅子などから移乗する際に利用する製品として、「介護をうける方」と「介護をおこなう方」の双方の負担を軽減できる点は非常に評価できます。モニター評価においても「抱き上げ式の効果について、2人介助を1人介助に出来た」、「吊り上げ式よりもゆれが少ない分、不安さは少なかった」、「利用者の精神的不安についてゆれが少ないため、移動時の恐怖心はない」など<理念5 活動能力の活性化>等で優れた配慮があるとの評価を受けました。<理念2 ニーズの総合的把握>、<理念5 活動能力の活性化>等の優れた配慮をあ評価し、2020年度かわさき基準(KIS)認証福祉製品に認証いたします。
問い合わせ先
マッスル株式会社
大阪府大阪市中央区今橋2-5-8トレードピア淀屋橋6階
電話:06-6229-9550
お問い合わせ先
川崎市経済労働局イノベーション推進部
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2334
ファクス: 044-200-3920
メールアドレス: 28innova@city.kawasaki.jp
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