排泄ケアシステム Helppad

認証年度
2020年度
対象者
排泄パターンを把握しケアに活かしたい介護者、排泄業務(特に夜間帯)を見直したい管理者
製品概要
業界初・においセンサーで排泄を検知、またウェブ上で操作可能なアプリケーションの使用により排泄記録のデジタル化を叶えました。ベッドにHelppad本体を設置、寝た状態で排泄をすると臭いを検知し排泄パターンを自動生成。「Helppad・WEBアプリ」で排泄記録をデジタル化することでチームで排泄データを即共有。排泄パターンを元にした最適なおむつ交換タイミングで「空振り」「失禁」を軽減しケアの質の向上と業務負担の軽減をお手伝いします。デバイスの最大の特徴は「ベッドに敷くだけ」「身体非接触」で安心・安全をお約束します。
開発背景
「おむつを開けずに中がみたい」介護者のこの一言をきっかけに開発をスタートしました。介護現場の特性を踏まえ介護者視点で簡易なセッティングを、要介護者へは安全性を提供するためにパラマウントベッド社と協業し「ベッドへ敷く」形状を発案しました。開発にあたり介護施設でボランティアや勤務をしながら介護者の動きを観察・分析、また実際に「尿・便」を繰り返しセンサーの検知精度を研究し高い検知率を叶えました。
開発の意義
排泄の訴えが難しい、あいまいな方へ最適な排泄ケアを提供するためにはその人の「排泄パターン」の把握が欠かせませんが、こまめなトイレ誘導や下着・おむつの都度確認、またそれらの記録…決してその道のりは簡単ではありません。Helppadを敷き、排泄記録をパソコンで行うだけで「排泄パターン表」が完成。最適なタイミングで排泄ケアの提供をすることでご利用様へは快適さを、介護スタッフ様へは負担軽減を叶えます。
創意工夫
「ベッドに敷くだけ」「身体非接触」にこだわり、衣類やおむつを着用したまま使用可能。排泄ケアが必要な方の状態に配慮しベッドに敷くマットには低反発ウレタンを採用。また介護スタッフ様の「排泄記録」の手間を減らすためベッドサイドからリモコンで最低限の記録が可能。別途排泄パターンの分析に必要な詳細な記録作業は「Helppad・WEBアプリ」で補完することで「その人のだけ」の排泄パターン表が完成します。
メッセージ
要介護高齢者の増加の一方で介護現場では慢性的な人手不足、3年以内に7割が離職の現状があります。そのためだれもが介護できる仕組みが必要です。我々は3大介護の中でも特に負担の高い排泄業務に着目し。「排泄は介護現場における最大の課題であり最大のソリューション」と捉えました。経験の浅い介護者でもベテラン介護者同様に排泄パターンを把握することで最適なタイミングでトイレ誘導やおむつ交換ができ空振りや漏れを軽減します。「排泄ケアシステム・Helppad」はご利用者様には寄り添った介護を、介護従事者の方へは勘と経験だけに頼らない介護を、経営者には現場の見える化を「Helppadで三方良し」を提供します。
かわさき基準認証総合評価コメント
排泄パターンを把握しケアに活かしたい介護者、排泄業務(特に夜間帯)を見直したい管理者が臭いを検知し排泄パターンを自動生成した排泄パターンを元に最適なおむつ交換タイミングで「空振り」「失禁」を軽減しケアの質の向上と業務負担の軽減排泄パターンの把握を行えるようにする製品として、非常に評価できます。モニター評価においても「適切なパターンで排泄支援をすることは、無駄な排泄介助の回数低減になる。自立につながる」、「夜間帯でもパターンがわかれば、オムツではなくトイレ誘導を増やすことにつながる」との意見があるなど<理念8 ノーマライゼーション>等において優れた配慮があるとの評価を受けました。<理念1 人格・尊厳の尊重>、<理念5 活動能力の活性化>、<理念8 ノーマライゼーション>等の優れた配慮を評価し、2020年度かわさき基準(KIS)認証福祉製品に認証いたします。
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