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ピーチスカート2(大腿骨近位部骨折軽減製品)

  • 公開日:
  • 更新日:
ここあ

認証年度

2020年度

対象者

加齢により身体機能、認知機能が低下された方、歩行に不安を抱えた要支援の女性・下肢障害のある方。

製品概要

本製品の特徴は、服の上から着用できることで、「機能×感性×簡単」と進化した、巻くだけ型の予防製品です。
衝撃を軽減するプロテクターを、内側の左右のポケットに入れるだけで、“あっ”という間に腰周りの約50%をプロテクターで包み込むことができる安心製品に作り上げました。
利用者様、介護者やご家族の方など、どなたでも簡単に着脱できます。トイレ時の失禁など、リスクも少なく、腰に巻くだけで外出が楽しめるデザイン性の高い製品です。また、70代のボディを基本に立体裁断したパターンです。体になじみ快適なつけ心地となるよう開発しました。

開発背景

65歳以上の高齢者における転倒の年間発生率は10%~20%であり、転倒を経験した高齢者がさまざまな健康障害を招く事の辛さを、転倒骨折した母の経験から知りました。特に介護製品を装着した際の、「女はいつまでも綺麗なものを着けたい」という母の一言が強く心に響き、女性下着メーカー(株式会社ワコール)のデザイナーから介護予防下着の開発者に転身しました。
2004年にいち早く開発に着手し、機能だけではなく、見た目の美しさも併せ持った介護予防下着製品を生み出してきました。

開発の意義

1、高齢者の自立期間延長、寝たきりの抑制
2、老人医療費、介護負担費の抑制
3、安全対策(病院、施設内転倒の増加の抑制)
転倒骨折は、誰にでも起こり得る身近な問題であり、寝たきりの大きな要因の一つで、その後の人生に大きく関わります。本製品は従来、困難であった転倒予防に違和感なく入り込んだ製品であると考えています。

創意工夫

スカート設計については、人間工学に基づいた「70代女性」のトルソーをモデルにして、立体裁断によるパターンを作成しました。プロテクターの形状と共に装着感について検討を重ね、高齢女性のモニター試着を幾度となく行い、腰周を美しく見せる工夫や若々しい印象のデザインにしました。心臓部であるプロテクターは、転倒の衝撃荷重評価、劣化耐光性試験、装着圧迫試験を、第三者機関である東京都立産業技術研究センターと共同で行いました。

メッセージ

超高齢社会の中、今や3人に1人が高齢者です。社会保障費32兆円の約半分が医療・介護費となっています。(*75歳以上の医療費は働く世代の約4倍)
高齢者の医療費増加により、保険料の負担は、支え手である現役世代に重くのしかかっている状況です。
特に転倒骨折は寝たきりの大きな要因となっています。年間20万人のうち10%(2万人)減らすだけでも200億の医療費の削減となります。骨折予防製品である弊社の製品は、多くの方々に装着して頂けることで寝たきり人口を減らし、超高齢社会における医療費の削減に貢献できると考えています。

かわさき基準認証総合評価コメント

加齢により身体機能、認知機能が低下された方、歩行に不安を抱えた要支援の女性・下肢障害のある方が転倒リスク軽減のために利用する製品として、衝撃を軽減するプロテクターを服の上から簡単に誰でも着用ができ、転倒時の骨折等のリスクも少なくしつつ、日常生活も快適に過ごせる設計になっていることは非常に評価できます。モニター評価においても「類似製品の下着に装着する形より使用(装着)しやすい」、「誰でも転ぶリスクはあるので、着けている安心感は利用者にも介護者にもある」、「自立支援について、リスクを考えつつ、洋服感覚で着脱でき、動きを制限しないことろは良い」との意見があるなど<理念5 活動能力の活性化>等において優れた配慮があるとの評価を受けました。<理念5 活動能力の活性化>、<理念8 ノーマライゼーション>等の優れた配慮を評価し、2020年度かわさき基準(KIS)認証福祉製品に認証いたします。

問い合わせ先

有限会社とみ

東京都板橋区坂下3-5-27-205

電話:03-3558-2455

HP:https://www.studio-tomi.co.jp/外部リンク

お問い合わせ先

川崎市経済労働局イノベーション推進部

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-2334

ファクス: 044-200-3920

メールアドレス: 28innova@city.kawasaki.jp

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