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労働相談Q&A(2022年3月号)

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2022年3月1日

コンテンツ番号137498

このページは、広報誌「かわさき労働情報」のインターネット版です。

 メンタルヘルスの相談は高止まりの状態です。長時間労働やハラスメントが原因である場合、職場の改善が進まないと、復帰が容易ではありません。当事者の状況や会社の対応もさまざまです。

 ここで関連する相談事例を3つ紹介します。

質問

 夫はトラックの運転手です。人手不足で長時間労働が続いています。以前から、安全運転の人なのですが、最近上司が変わって「もっと早く運べるはずだ」、「運転が下手じゃないのか」などと、嫌味を言われることがあって、精神的にまいっているようです。医者に行くほどではないようなのですが、なんとかならないものでしょうか。

回答

 過労やメンタル不調の状態で運転業務をすることは、本人にとっても危険です。ところが実際には長時間労働を余儀なくされている人は少なくありません。国は、「自動車運転者のための労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)」で、トラック運転手についても、作業時間(運転・整備・荷扱い)以外の、手待ち時間や休息時間も含めた拘束時間の基準を定めて、上限を設けるなどの規制をしています。交通ルールを守るのは運転手本人ですが、改善基準告示を守るのは、管理者、会社の側です。

「トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント」(パンフレット)

https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/dl/040330-10.pdf外部リンク

質問

 あるベテラン社員が、気に入らない人に暴力を含むいじめで辞めさせるようなことが続いています。社長はその人が以内と仕事が進まないので見て見ぬふりです。先日は、仕事でミスをした新入社員が、激怒したベテラン社員にけがをさせられる事件があり、近くにいた私自身ショックで眠れなくなり会社を休むようになってしまいました。被害者のケガの治療費等は会社が補償しているようですが、PTSDと診断されているようです。ストレスを受けた私も労災ではないかと思うのですが、認定は難しいでしょうか。

回答

 職場で暴行を受けた被害者本人ではなくても、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」場合には、「強い心理的負荷」と評価されて、精神疾患が労災認定される可能性もあります。ただし、認定基準の具体的な例示は、「死亡する事故、多量の出血を伴うような事故等特に悲惨な事故であって、本人が巻き込まれる可能性がある状況や、本人が被災者を救助することができたかもしれない状況を伴う事故を目撃した」というものです。

 いずれにせよ、そういう職場環境を放置してきた会社の責任も重大です。被害者の方と一緒に弁護士さんにきちんと相談をした方がよいと思います。

質問

 職場が忙しく、ハラスメントもあってうつ病になってしまいました。1年ぐらい休業して主治医は就労可能の診断をしています。ただし、元の職場は止めた方がよいと言っています。しかしながら会社の規程で、原則休職前と同じ職場に戻ることになっています。どうすればよいでしょうか。

回答

 厚生労働省がつくった、「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」があります。あるべき職場復帰の段取り、手順を詳細に解説したものですが、その中に「『まず元の職場への復帰』の原則」についての解説があります。そこでは元の職場に戻す理由として、「新しい環境への適応にはある程度の時間と心理的負担を要すること」をあげつつ、「あくまでも原則」であるとしています。つまり、「職場要因と個人要因の不適合が生じている可能性がある場合」などは、「本人や職場、主治医等からも十分に情報を集め、総合的に判断しながら配置転換や異動の必要性を検討する必要がある」としています。

特定非営利活動法人 神奈川労災職業病センター 相談案内

住所 横浜市鶴見区豊岡町20-9 サンコーポ豊岡505
電話 045-573-4289
ファクス 045-575-1948
メールアドレス info@koshc.org 
ホームページ https://koshc.org/外部リンク

相談日時
月曜から金曜 10時から18時
土曜 10時から12時
(面接希望の場合は要予約。無料。秘密厳守です。)

編集後記

 早いものでもう3月ですね。このご時世なので、なかなかお花見でぱーっと、なんてことが叶わず残念な思いをされている方も多いのではないでしょうか。振り返ってみると、コロナ禍において、“気温”以外で季節を感じる機会はめっきり少なくなりました。私はこの季節になると毎年地元の駅の桜並木を思い出します。駅から見える桜並木はとても鮮やかで、また桜の花びらがホームに舞い散る光景と電車とのコントラストは何とも言えない趣がありました。地元に帰る機会も減り、ここ数年はその桜並木を見ることが出来ていませんが、暗いニュースや我慢の日々が続く中、たまには季節を感じながら思い出に浸りつつ心がほっと温まる、そんな時間を過ごせるといいなと思っています。

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