動画タイトル: 私たちの明日のためのエコドライブ2 こんにちは、エコドライブ研究所の福田慎太郎です。 二本目のこちらの動画では、 私たちがエコドライブをすることによって、どういったメリットが得られるのか そのことについてお話ししていきたいと思います。 1つ目の動画でもご紹介したとおり、 2016年国連からエコドライブ宣言というものが出されました。 この中には、このように続きが書かれています。 さらにエコドライブによって運転の仕方が変わることで、 周りを思いやる気持ちが生まれるのです。 そして、今までより少し早めに行動を開始することで、心のゆとりが持て、 焦らずにリラックスした運転ができるようになります。 これによってストレスが低減し、ココロとカラダの健康につながるのです。ということになっています。 事故が減るだけではなく、ココロとカラダの健康にもつながるというのがエコドライブです。 エコドライブ研究所では、添乗指導というものを行っています。 添乗指導というのは、会社から配達先まで運行に同乗します。 運行に同乗して、運転をチェックしながら、そして、どういった運転なのかを計測しながら目的地まで行くと、 ドライバーさんは荷物を降ろしたり、作業されるわけですけども、その間に結果をプリントアウトして講評を行います。 そして、その講評を踏まえて帰りの運転では、エコドライブしながら帰ってくると、そして帰ってきたところで、 結果を出して、更に講評して、今日の運転どうでしたということを行っています。 前半の運転と後半の運転、明らかに差が出てきます。 例えば、こちらの方、かなり広い流れのいい道路を快調に走っています。 なかなかスピードも出して、飛ばしていると思います。 行きの間はですね、特にエコドライブについて、話すことはなくですね、 運転をとにかく観察しながら、チェックしながら走っているという状態になります。 前方に大型のトラックが見えてきました。 このドライバーさんですね、前の大型トラックにどんどん近づいていきます。 車間距離はですね、3秒ぐらい空けておいてもらいたいんですけども、 車間距離はどんどん狭まってですね、この辺で約2秒ぐらいでしょうか、 更に狭まって、1.5秒ぐらいしか開いてない状況で、前に詰めていくと、 前のトラックがブレーキを踏みましたけれども、車間を維持することなくどんどん近づいていきます。 しかも結構な勢いで、ちょっと、私、かなり心拍数が上がっちゃってます。ここでは。 信号待ちで止まるですけども、私たち右折したいんですが、 ハンドルを切ってすぐにでも前に行こうとしていくわけですね。 止まった時の車間距離がですね、ちょっを狭いんですね。 前の車が急に動かなくなっちゃた時に、よけるとなった時にこれでは大変ですし、 後ろから追突されたときに玉突きになりやすい車間距離なので、ほんとはもっと空けておいてもらいたいです。 信号が青に変わって右折レーンに入んるですが、左のミラーを見ていただくと後続車は誰も来ていません。 対向車はきていてすぐに右折ができないんですが、ここで全力で加速していきます。 前のトラックに追いつきそうなぐらい、思い切って加速していきます。 でも、結局、対向車がいますので、ここで待つことになるんですね。 こういったせっかちと言いますか、前へ前へ行こうとする運転をされていました。 で、アドバイスした後の後半の運転ですね。 ちょっと先ほどよりは狭い道、田舎の道を走っています。 速度を保って、一定のペースで走っていますが、抜かれちゃうんですね。 おっと、何だよあの野郎、とは思わずにマイペースで走っていると、そうするともう1台に抜かれるんですね。 前の車、実は危なかったんです。対向車来ていました。 ぎりぎり、追い越していきました。 こちらのドライバーさんは、落ち着いています。 エコドライブやっていますから、 もう、ああいった追い越した車には我関せずで、40キロ道路を40キロ速度で保って走っていると。 逆に追い越していった車の立場を考えると、 追い越すためにかなりアクセルを踏み込んでいますので、燃料を大量に使っています。 なおかつ、対向車が迫ってきている状態で追い越していきましたので、心拍数もかなり上がっているはずです。 こういった状況で心拍数が上がるというのは、血圧とかにも関わってきますし、 ストレスがかかるということは、やっぱり病気の原因にもなってきますので、 ああいった運転はよくないですし、逆にああいった運転を見かけても 気にしないぐらい心の余裕が出で来るのがエコドライブと。 ちょっと見てていただくと、前に見えてきたこの車、 実は、先ほど追い越していった車なんですね。 で、あんなに燃料いっぱい使って、あれだけストレス感じて、危ない思いして、追い越していったのに、 結局、信号で待って、ここで一緒になっちゃう。 これが、日本の道路なんですね。 こちらエコドライブ、向こうはエコドライブしていない車。 これ、いろいろな団体さんが実験やっていますけども、 目的地までの到着時間の差は10キロ走って1分と言われています。 1キロ当たり6秒ぐらいなんですね。 あの信号がたまたま青になったとして6秒ぐらい差が出てくるかなとその程度のものなんです。 このドライバーさん、このように言ってくれました。 自分にエコドライブが出来るか不安でしたが、 思っていたよりもスムーズに運転する事がでいたと思います。 エコドライブをする事で燃費が良くなり、安全運転にもつながっていくので良いことだと思います。 で、実際にどれぐらい安全運転につながるかと言うと、このようなデータがあります。 こちら早稲田大学の教授の方々が書いた論文の結果なんですけども、 1000台以上の車を調査して、エコドライブをする前と後で事故発生率は約半分になるという結果が出ています。 ほかにもですね、こういったデータもあります。交通エコロジー・モビリティ財団さんというところが主催している エコドライブ活動コンクールの優秀取り組み事例なんですけども、 優秀な成績を収められた会社さん、どちらも交通事故50%どころじゃなく減らしています。 これは、交通安全運転コンクールではなく、エコドライブ活動コンクールなので、 エコドライブ活動していたら事故が減ったという結果なわけですね。 このコンクールを主催されているエコロジー・モビリティ財団の圓山部長、このようにおっしゃています。 「エコドライブをはじめると、あるときから、車間距離を詰められたり、追い越されたり、割り込まれたりしても 冷静でいられるようになる」と。 このことは実は、わたくしがトラックドライバー時代に感じたエコドライブの良さ、まさにそのものだったんです。 このように感じて私は今、こういった道に入ったいる訳なんですが、 これがゆとりとなって、ココロとカラダの健康につながるということになって行くわけです。 どうしてエコドライブすると交通事故が減るかと言うと、 それはとても簡単で、交通事故というのはこの方程式で成り立ちます。 交通事故は不安全行動、かける、好ましくない環境で起こります。 例えば、前の車との車間距離を詰めていたとします。 前の車が急ブレーキを踏まなければ、若しくは、前の車の前に何か飛び出しでもなければ、ここで事故は起きません。 しかし、前の車との車間距離が狭い状況で前の車が急停止することがあれば、即、交通事故なるという。 反対に前の車との車間距離を詰めるという不安全行動をとっていなければ、 前の車が急停止するという好ましくない環境に出会ったとしても交通事故は起きない訳なんです。 エコドライブを行うことで、この不安全行動を減らすことができます。 こちらは皆さんご存知のハインリッヒの法則です。 1件の重大事故の背景には、29件の軽微な事故、そしてその背景には300件のヒヤリハットがあると。 で、このヒヤリハットまでを含めたピラミッドも実は氷山の一角でしかなく、 この氷山の水に隠れた部分には無数の不安全行動や不安全状態が隠れていると言われています。 ですので、この不安全行動を少しでも減らすことによって、 氷山の頂点である死亡事故、重大事故につながらなくなってくるということになります。 この不安全行動を減らせるのがエコドライブです。 こちらはですね、先ほどご紹介したエコドライブ活動コンクールで優秀な成績を収められた 会社さんの事故減少率とこちらが燃費向上率です。 燃費を上げる活動した結果、事故が減ったというのがこれなんですが、 事故を減らそうと思ったら、燃費を上げる必要が出てきます。 ですので、まずは自分の燃費を把握しましょうというのが大事になってきます。 自分の燃費を把握すると、それでどれぐらい経済的にメリットが得られるかというのが分かってきます。 こちらは、トワードさんという会社が発表しているエコドライブ向上のメリットなんですが、 例えば、食品配送業、車両18台の会社さん、燃費21%向上させたら、燃料代300万円以上、経費が浮きました。 これはですね、保険料削減額は入っていません。 交通事故が減れば、当然、燃料代だけじゃなく保険料の削減にもつながりますので、 更なる大きなメリットがあるということなんです。 この燃費というのはですね、ちょっと難しくてですね、 運転の方法以外に様々な要因によって、変化していくるものなのです。 なので燃費に注目することは、大事なんですが、 その中でも特にこの運転の方法に注目する必要があると思っております。 ですので、私は、このトワードさんという会社さんのEco−SAM(エコサム)という機械を使って エコドライブが上手にできていると測定しています。 運行が終わるとこういった運転日報というものが出てきます。 こちらはですね、とある方の日報なんですが、 26.6km走行したときに波状運転指数が16.2でしたと。 この波状運転指数というのは、とても大事なものになってきますので、よくご覧ください。 この数字はですね、理想のエコドライブができていれば0に近づいてきます。ですので、 運転が上手な方ほど0になっていて、お上手でない方ほど数字が大きくなるというものです。 ですので、10を切っていれば合格点と言われていますので、 16ではだいぶ危ない運転されています。 ですので、総合評価も0点でした。 また、別の方はですね、同じように走った結果、12.8だった。 先ほどの方よりは波状運転指数が低いので総合評価も11点と。 また、別の方になります。波状運転指数10.6、総合評価56.5ですので、 この辺りで、だいたい合格ラインかなという運転になってきます。 最後、私の運転を見ていただくと25.3km走って、波状運転指数は0.2でした。ほぼ0です。 で、100点といいうことになります。 ここまで波状運転指数を下げられれば、燃費はこれ以上ないぐらいに上がりますし、事故はほぼ起きません。 で、これは私だからできたのかというとそうことではなくて、 先ほど添乗指導の動画をお見せしましたが、その会社さんのあるドライバーさんの結果です。 波状運転指数は10.8から1.8に下がりました。 こちらは先ほどお伝えしたように、行きの運転が10.8、帰りの運転が1.8と言うことです。 総合評価は22点から92.3点向上しました。 この日を境に、この添乗指導を受ける前と後、燃費を比較してもらったところ、15.04%向上して、 この方の場合は年間ガソリン代10万円ぐらい節約できた、と言うふうに報告を受けております。 先ほどから出てきた波状運転指数というものが何なのかというお話しなんですが、 急発進、急ブレーキをしていないからエコドライブだと思っている方が多いんですが、そうではなく、 こちら縦軸が速度、横軸が時間なんですけども、 この緑色のラインに沿って走れればエコドライブですと。 そこからいかに外れてしまったか、この波のようになってしまった度合いを表すのが、 この波状運転指数というもので、 大きくなればなるほど、数字が大きくなるというものです。 この緑のラインにピッタリ沿って走っていれば0に近づくことになります。 子どもの車酔いも減らせます。 なぜなら、こういう走りをしていると同乗者の頭が揺れますので、これは車酔いしやすくなるんです。 ですので、お子様が車酔いされるご家庭はぜひ、この運転、つまりエコドライブを実践してみてください。 そして、この理想の運転ができるようになった方の感想です。 この眼鏡をかけた男性なんですけども、 イライラしなくなった、回りが見えるようになり焦らなくなった、ゆとりが生まれた、と回答していただきました。 まとめますと、 エコドライブ活動を始めると交通事故が減り、 ドライバー、社員が健康になり、 環境問題の改善にも貢献し、 しいては、燃料費、メンテナンス費、保険料などが低減し、大幅な経費削減が可能になる。 荷主や顧客、社員の家族などを含めた社会的評価が向上し、 経営改善につながるというものです。 続いては、実際にエコドライブを実践する上で簡単にできるワンポイント、こちらをお伝えしたい思います。