動画タイトル: 私たちの明日のためのエコドライブ4 こんにちは、エコドライブ研究所の福田慎太郎です。 最後となる、この4本目の動画では、 安全運転管理のコツについてお伝えしていきたいと思います。 エコドライブ活動はすでにやっているんだけれど、 なかなかうまくいかない。 という企業様もあるかもしれません。 あなたの会社では、何を目的に エコドライブ活動を行っていますか。 うまくいっていない企業さんに多いのは、 目的地もなく、海を漂う状態になっている会社さんが、 多くあります。 どういうことかと言うと、 燃費を良くするというのは、船で言うと 帆を揚げることになります。 目的地に早く到着するために、 大きな帆を張って、早く進む必要があるのですが、 その行き先が見つかっていないのです。 とにかく燃費を上げろ、燃費を上げろ、燃費を上げろ、 エコドライブをやれ、エコドライブをやれ、と言うだけでは、 社員さんとしては、 だから何なのか、エコドライブをやって何なのか、 と思ってしまいます。 燃費本位のエコドライブ活動は、誤りです。 帆を張れと、全速前進で進むために帆を張れと つまり、燃費を上げろ上げろというのですが、 燃費を上げたから何なのか、というのがわからないと、 なかなかモチベーションが上がらず、継続できません。 燃費を上げても、会社に利益が残って、社長が儲かるだけでしょ。 なんて思う社員さんもいるかもしれません。 上手くいっている会社さんを見ると、 燃費は手段として扱っています。 そして、その目的は何かというと、 事故を無くすこと、 会社を経営させて存続させること、 これを目的にしています。 船で言うと、大きな帆を張る、燃費を上げるというのは、 無事故大陸に早く到着するための手段であると。 目指すは奥に見える無事故大陸であると。 そこに早く行くために、燃費を上げろということになってきます。 燃費を上げるだけでは、会社が儲かると思うかもしれませんが、 事故を無くすというのは、誰も反対する人がいないと思います。 自分のことや大切な家族のことを考えても、 やっぱり事故は無いほうがいい、と思っているはずです。 ですので、燃費を目的にせず、 この先の、事故を撲滅することや、会社を存続させることなど、 そういったことを目的にして、 エコドライブ活動を進めてみてください。 目指すところが一つ、見えてくれば、 みんながそこに向かって進もうとしますので、 では、そこへもっと早く行くために、 もっと大きな帆を張ろうと、ということで燃費をどんどん上げる努力も モチベーション高くできるようになる、ということになります。 もう一つは、 社長さんや管理者の方が、やれと、やれやれと言っているだけでは、 社員さんもモチベーションは上がりません。 ここで大事なことは、現場の声を聞くということになってきます。 平成29年エコドライブ活動コンクールで国土交通大臣賞を受賞された、 上越運送さんは、エコドライブ活動自体、そのものがドライバーさんの提案で始まったそうです。 結果、国土交通大臣賞も受賞されましたし、燃費は全体で、31.3%改善し、 1700万円もの経費を削減できるようになったということです。 そして、この輪留めですね。黄色い輪留め、良くご覧になるのではないでしょうか。 もしかして、使われているという会社さんも多いかもしれません。 以前はこれ、黒じゃなかったでしょうか。最近は黄色のものが多くなってきました。 こちらも以前、エコドライブ活動コンクールで、大臣賞を受賞された企業さんの、 ドライバーさんが発案したことによるものだそうです。 元々、輪留めは黒色で目立たなかったので、どうしても付け忘れてしまったので、 他のドライバーさんから、 いつもお前付け忘れているな、と言われていたと。 そのドライバーさんが悔しくて悔しくて、 どうにか付け忘れないようにしようと思って考えたのが、 黄色く塗って、ロープで繋ぐということだそうです。 それがいいことだ、ということで、 今では、多くの会社さんに広まっているということです。 こういった、現場の声を聞き入れる会社さんは、エコドライブ活動でも、 うまくいっています。 先ほど、エコドライブの実践方法の中で、 日常点検などの点検もしっかりやることで、 燃費を良い状態で維持できますよということをお伝えしましたが、 このような、点検整備連絡シートというのを活用するのもいいかと思います。 何処どこに不具合があったといったら、このペーパーに必要事項を記入して、 整備管理者に提出するという風にしてもらえれば、 整備点検の手筈が整います。 あとは、オイルチェックシートなんかを使ったりすることで、 オイルをドライバー自身がチェック、管理できるということになれば、 一層モチベーションも上がってくるのではないかという風に思います。 このチェックシートを活用し、 こういったところはもうこうしたらいいのではないかと、 という風に意見を吸い上げる欄も作ってあげると、いいかもしれません。 そして、エコドライブ活動をするというと、 では優秀な社員を表彰しよう、まあそれはもちろんいいことなのですが、 ただこのランキングというのは良いアイデアなのではないか、ということなのですが、 どう思われますか。 一部の方はモチベーションが上がると思います。 この表彰台に上がれるような、優秀な成績を収めるドライバーさんは、 とても喜ばしいのではないかと思いますが、 方や、成績の下位になった方は、モチベーションがガタ落ちで、 下手をすれば、会社を辞めてしまいかもしれません。 というのも、前の動画でもお伝えしましたが、 燃費というものは、様々なものに影響されてきます。 同じルートで走っているドライバーさんでも、 荷物が重いのと軽いのでは、当然軽いほうが燃費良くなるわけです。 また、同じ重さを積んでいても、高速道路をよく走るドライバーさんは、 燃費が良くなります。 これを一緒くたに比較されては、ドライバーさんとしては、 ちょっとたまったものではありません。 本当にドライバーさんが努力した結果のランキングなのかどうか、 というのは分からない。 また、モチベーションダウンにつながってしまうということになりますので、 この運転の方法に着目して、エコドライブをやっていただきたいと、 どのようにやるかと言うと、燃費を上げるという大きな目標はわかったのですが、 ドライバーさん自身、自分自身が何をやればいいのか、 この行動目標を落とし込んで伝えてあげる必要があると考えています。 先ほど、いくつも燃費上げる方法をお伝えしてきましたけれども、 これは一例ですね。 これらをドライバーさんに実践していただくと。 燃費を上げることよりも、これらを実践していただくことを、 まずドライバーさんの目標にしてみてください。 その結果が燃費になるのですが、 それ以前に、これ一つ一つやっているかというのが大事になりますので、 是非、実施率を管理いただきたいなと思うのです。 例えば、エコドライブ実践チェックシートなんかを作ってみてですね、 自分の燃費を把握していますか。 ほとんどできていなければ、1です。常にできていれば、5です。 ふんわりアクセルで早めにシフトアップしている。 これをまあまあできているとしたら3。 これ、自分を評価することで、納得感が出てきます。 自分で丸を付けていますから、 自分にできているものとできていないものがわかる。 なおかつ、これは、燃費のように最終的に出てくる結果ではなく、 自分がやればできる行動ですので、実践もしやすいです。 最終的に、例えば、10項目あって、オール5がつけば50点になりますね。 最初は30点だったけど、次の月は35点になったと、 5点アップしたら、それを褒めてあげてください。 またこのアップした点数やアップ率をランキングにするのであれば、 燃費をランキングにするよりは、納得感があるかなという、風に思います。 3か月、オール5、50点が続いたら、殿堂入りして、 今度はさらにレベルアップした、実践チェックシートをやってもらう、というような形にしてもらうと、 いいのではないかなと思います。 そして、大事なことは、ドライバーさんと管理者さんが会話をするということだとです。 月に1回、たったの5分だけでいいので、是非、エコドライブの話をしてください。 最近、燃費どうだい?とか、運転にゆとりがでてきたか?とか そういったことでいいと思います。 そういった声掛けをすることで、 ドライバーさん自身、そういえば、気が付かなかったけど、ヒアリハット減ってきたなという気づきが もしドライバーさんにあれば、あとは黙っていてもエコドライブ活動は進んでいくではないかと思います。 何よりも、自分に注目してもらいたいと思うものなので、 気にしてもらえているなと思うだけで、 やる気が持続することもあると思いますので、 是非エコドライブに関する話をしてみてください。 そして、エコドライブのやり方を社員さんに伝えるときは、 大人数型のセミナー、これは、あまり効果がありません。 できれば、この対話の中で話をするのがいいですし、 もしくは、少人数のミーティングのような形で、 短い時間でもいいので、お話しをしてもらった方がいいと思います。 人数が増えれば増えるほど、他人事になってしまうというのがよくあることですので、 自分がやらなくてはいけないんだと思ってもらうためにも、 是非とも、少人数のミーティング、この対応の中で、 このエコドライブの話をしていってみてください。 お話は以上になります。 ご覧いただいているあなたの前には、 エコドライブをさらに推進する道と今まで通りの道、 2つの道があります。 どちらを選ぶかはあなた次第です。 是非、エコドライブの道を進んでいってもらうことを願っています。 最後までご視聴いただきましてありがとうございました。 エコドライブに関することであれば、お気軽にお問合せください。 また、メルマガもやっていますので、是非登録してください。 動画をご視聴いただいている皆様と、どこかでお会いできることを願っています。 ありがとうございました。