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こぶし園・総合評価及び全体の評価講評
総合評価
施設の概要・特徴
施設では、一人ひとりの利用者の持っている力を引き出すような支援を心がけています。職員はちょっとした利用者の表情の動きを注意深く観察し、マンツーマンで介助します。自閉的傾向の強い利用者には本人だけが安心できる場所を確保し、優しく見守っています。
法人の基本方針には、「一人ひとりの「人」が主役である尊厳をもった生き方を支援すること」を掲げ、基本方針の遵守を事業計画の重点運営項目に記入して職員に周知しています。
全体の評価講評
特によいと思う点
1.利用者に寄り添い、一人ひとりの利用者の思いを大切にした支援を心がけています
職員は、利用者本人の暮らしぶりや障がい状況及び家族状況などをアセスメントでしっかり把握し、24時間365日の生活の全体像を捉えたうえで一人ひとりの希望とニーズに沿った支援を心がけています。また、自閉傾向やこだわりの強い利用者に寄り添い、一人ひとりの表情や態度から利用者の気持ちを汲み取っています。平成23年3月発行の広報誌には、「援助員が利用者の方の人柄をとても大事になさっているのを感じます」とのボランティアのコメントが掲載されています。利用者に対する職員の思いがうかがえます。
2.重度障がい者を受け入れ、家族の安心につながる支援を行っています
痰の吸引や酸素吸入、経管栄養、喘息発作など、医療的ケアが必要な利用者を積極的に受け入れています。主治医の指示書に基づき、家族と協力しながら看護職員がケアを行い、直接援助員がサポートをします。年2回の定期検診と8回の内科検診のほか、リハビリ検診、整形外科検診を実施して利用者の健康管理に努めています。また、2か月ごとに摂食カンファレンスを行い、障がいの重症化による嚥下機能の低下を確認し、食形態の見直しを行っています。家族と連携して利用者の健康状態を確認し合い、家族が安心できるように支援しています。
3.重度障がい者の力を引き出す日中活動に取り組んでいます
重度の障がい者の主体性を尊重した日中活動に取り組んでいます。利用者は日中作業として、牛乳パック再利用の紙漉き作業や押し花、ビーズ作業などを行います。牛乳パックのビニールはがしでは、利用者の身体特性に合わせて牛乳パックを適当な大きさに切り、利用者の手の高さに吊りさげて利用者が自分の力で作業できるように工夫しています。職員の表情はいつも優しく、声かけも前向きです。利用者が自分の意思で作業を行えるように見守っています。利用者は、自分の仕事がうまくできた時には声を出し、喜びの表情を浮かべています。
さらなる改善が望まれる点
1.定期的に利用者・家族満足度調査を行い、施設運営の改善につなげることを望みます
職員は、利用者や家族とのコミュニケーションの円滑化に取り組み、信頼関係の構築に努めています。そして、利用者が満足して日常生活を送っているかを把握しています。今後は、利用者や家族の満足度調査(アンケート)を定期的に行い、施設全体のサービス性の向上につなげることを期待します。
2.各種サービス実施マニュアルの整備を望みます
危機管理や苦情解決、衛生管理マニュアルなどは整備されていますが、食事、排泄、入浴及び送迎など、利用者への各種支援に関するマニュアルの整備が十分とは言えない状況です。今後は、これらの標準的な手順を記述したマニュアルを作成するとともに、利用者の障がい特性に配慮したサービスマニュアルの整備を期待します。また、重度化や高齢化に伴う利用者個々のサービス内容の変化に対応し、マニュアルを見直すためのしくみが整備されるとさらによいでしょう。
お問い合わせ先
川崎市 健康福祉局障害保健福祉部障害者施設指導課
〒212-0013 川崎市幸区堀川町580番地 ソリッドスクエア西館10階 なお、郵便物の宛先は「〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地」としてください。
電話:044-200-2675
ファクス:044-200-3932
メールアドレス:40sidou@city.kawasaki.jp

