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水たまキッズ代表者の発表(令和3年度 多摩川水辺の楽校シンポジウム川崎)

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2022年4月1日

コンテンツ番号138929

令和3年度川崎市水たまキッズの発表を始めます。

水たまキッズは、市内小学校5年生を対象に公募で選定した8名が、年間を通して多摩川の体験活動やイベントに参加するなど、多摩川に、より興味関心を引き出す機会とするため、本市が推進している事業です。

本日は、7名で発表いたします。

 

このように、全8回の活動のうち、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、活動制限を行いながら、実施してきました。

前半は多摩川での体験、後半は多摩川に興味を持ったことなどをそれぞれ調べました。

 

私たちは、上流体験をするため、川崎市からおよそ40キロ上流に遡り、東京都福生市に行きました。

この日の気温は34度、水温は26度でした。

多摩川の上流は、水は透明で、中に入るとひんやりとして気持ちよかったです。

また、川幅は、狭く、水深は浅く、石は丸くてごつごつして大きかったです。

ここでは、アミを持って魚を探したり、川流れを体験したりしました。

 

これは、川の中で、捕まえた魚をみんなで見ている様子です。

魚は、流れのある場所の、大きな石の裏に隠れていることが多かったです。

そして、調べてみると、福生市で目にした魚の多くは、これまで、私たちが川崎では見たことのない種類であることが分かりました。

 

次に、福生市で見つけた魚を紹介します。

これは、アブラハヤという魚です。

特徴は、さわった感じがぬめぬめ、つるつるしていて、うろこが小さく、名前のとおり、あぶらっぽく、泳ぐのが速かったことです。

また、体には黒い斑点があります。

 

これは、カジカという魚です。

特徴は、口が大きいことです。

さらに調べてみると、毒はなく、絶滅危惧種で、オスがメスよりも体が大きいことが分かりました。

 

これは、アカザという魚です。

体が赤いからアカザという名前です。

なまずの仲間で、6本ある口ひげが、刺さりそうで怖かったです。

この口ひげには毒があるので、気を付けて捕まえて、観察するときは、他の魚とは別の水槽に入れました。

しかし、毒があるからと言って、差別しないでほしいと思いました。

この魚は、カジカと同じく、絶滅危惧種で、日本にしかいない生き物でした。

 

これは、ヒガシシマドジョウという魚です。

特徴は、細長い魚で、全身に斑点の模様があることです。

さらに調べてみると、水がきれいなところを好むことが分かりました。

主に東日本に生息しています。

西日本に生息しているニシシマドジョウより、少し小さいです。

 

これは、カワヨシノボリという魚で、一番多くみることができました。

特徴は、黒っぽく、お腹にあるきゅうばんで石などに張り付くことです。

さらに調べてみると、流れがゆるやかなところに、生息していることがわかりました。

また、メスのお腹にある卵はオスが促さないと、産まずに吸収してしまうことがわかりました。

 

また、川の中では、魚だけでなく、ヒゲナガカワトビケラ、ヘビトンボ、カワゲラの幼虫などの水棲昆虫も見つけることができました。

石の裏には3から4cmほどの大きさのヒゲナガカワトビケラの幼虫が何匹もべったりと貼り付いていて、うにょうにょと動いている様子にびっくりしました。

ヘビトンボは、かたちがヘビに似ていて、鋭いキバが特徴的でした。

カワゲラは、調べてみると、なわばりを守ることや、きれいな水でしか生きられないことが分かりました。

 

上流体験の後は、生き物を比べるため、東京湾に近い川崎市の河口、大師河原で体験活動を行いました。

これは、大師橋の下の干潟で、生き物を観察している様子です。

 

また、10月には、「ハゼ釣り」を行いました。

マハゼは、5~10月が主な観察時期で、終わりかけのこの日は、15cmほどと比かく的 大きめのハゼを見ることができました。

マハゼは肉食なので、干潟にいるゴカイや、イソメなどをエサにして釣ります。

釣ったハゼは自分たちで捌き、家で天ぷらにして食べました。

とても美味しかったです。

さらに調べると、マハゼは図鑑に「おやじ顔」と書かれていたのが面白かったです。

上流では見ることができなかったマハゼは、透明度が低く濁った場所でも生息する魚であることが分かりました。

 

また、マハゼだけでなく、チチブや、マルタウグイも釣れました。

釣る目的ではないが釣れた魚を、釣り用語では「外道」と呼ぶそうです。

調べてみると、チチブは海藻を食べること、「ダボハゼ」と呼ばれることが分かりました。

また、マルタウグイの名前は「丸太」のように大きい、「鵜」が食べる魚、という意味であることがわかりました。

 

次に、下流でよく見られるカニについても調べました。

大きなハサミを持っているカニはアシハラガニです。

体は白みがかっていて、甲羅はゴツゴツしていて、背中には「ニコちゃんマーク」を見つけました。

挟む力が強く、小さいカニを食べることもあります。

もう1つ印象的なカニは、ヤマトオサガニです。

目が長く、突き出したり、左右にパタンと倒して引っ込めたりします。

調べてみると、プランクトンを食べるそうです。

 

続いて、チゴガニです。

11月の干潟で、沢山の姿を見ることができました。

大人のカニに成長しても、2~3cmほどと小さいです。

お腹は青みがかっていて、オスのカニが、メスより大きなハサミを巣穴から出し、求愛のダンスをしていました。

また、ケフサイソガニは、ハサミの間に「毛」が「ふさふさ」と生えています。

最初に見たときは、どろがついているのかと思いました。

 

さらに、干潟の泥をスコップで掬ってみると、砂の中に、赤く細長いひものようなものが沢山混ざっているのを見ることができました。

これは、ミミズではなく、ヤマトカワゴカイです。

ゴカイの仲間は、ハゼなどの釣りエサとして馴染みがあります。

イソメより、魚の食いつきが良いことが多いようです。魚にとって、ごちそうなのかもしれません。

また、大師河原では、干潟だけでなく、河川敷の植物についても観察しました。

これは、ハマダイコンです。

ハマダイコンは、野生化したダイコンで、やわらかい葉っぱや、1月ごろまで太く育った根は、食べることができます。

実際に河川敷に生えているハマダイコンを抜いて、家に持ち帰り、葉をみそ汁にいれて食べました。

このように、河川敷には、上流から流れ着いた種が芽を出し、そのまま成長した植物が数多く生えています。

 

これまで調べた中で、多摩川の上流と下流の生き物について気付いたことをまとめました。

上流では、水棲昆虫を食べる魚が多いです。

さらに、きれいな水を好む生き物が上流にいます。

また、淡水と海水が混ざった場所を好む、干潮の時も生きられるカニが下流の干潟に棲んでいます。

このことから、川の流れ、石の大きさ、水のきれいさによって、棲んでいる生き物は大きく異なっていることに気づきました。

また、生き物の体の特徴も、場所に応じて生活しやすいよう、異なっていることにも気づきました。

 

最後に、私たちが「水たまキッズ」に参加した前と後の感想です。

参加前は、多摩川はあまりきれいではない川だと思っていました。

また、近所を流れているが行ったことはありませんでした。

しかし、参加後は、特に上流はきれいな川で、魚や生き物が沢山棲んでいて、

自然が多い川であると感じるようになりました。

これで水たまキッズの発表を終わります。

 

ありがとうございました。

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