川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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65相模ダム津久井ダム 4 事業分担金と分水協定 相模川河水統制事業施行に伴う川崎市の分担金は、昭和13年(1938)1月に決定した基本計画に基づき、利用水量割をもって納付することとなった。しかし、昭和15年(1940)の実施設計で工費が増額となり、その後も物価や賃金の高騰により事業費は順次増額され、これに伴い川崎市の分担金も増額された。昭和18年(1943)に事業費は6,950万円になり、建設費分担金の総額は809万4,000円となり、この結果、昭和19年(1944)度から21年(1946)度に至る毎年度分担額は32万3,760円となった。更に、事業費の増額に伴い昭和23年(1948)度から毎年度分担金は110万9,669円となり、また、経常費の分担金も分水開始とともに納付することとなり、昭和28年(1953)度の建設費及び経常費の分担金は合計466万9,132円となった。 しかし、当初計画に基づき決定した相模川河水統制事業の建設費及び経常費の分担は、本事業が地方公営企業法(昭和27年(1952)に制定)の適用を受けることとなり、事業経費分担方法改定が必要となったため、これを受けて様々な協議が行われた。昭和32年(1957)2月に協議が整い、昭和31年(1956)度からは、相模川河水統制事業による分水量及び費用分担に関する覚書に基づき納付することとなった。なお、分担金の納付額及び昭和32年(1957)2月25日に締結された覚書は、次のとおりである。相模川河水統制事業年度別分担金表(単位:円)年度分担金累計年度分担金累計昭和19323,760323,760昭和294,669,13216,960,164昭和20323,760647,520昭和304,669,13221,629,296昭和21372,8751,020,395昭和311,482,10223,111,398昭和221,053,1602,073,555昭和326,088,68929,200,087昭和231,109,6693,183,224昭和336,889,36136,089,448昭和241,109,6694,292,893昭和347,782,05243,871,500昭和251,109,6695,402,562昭和357,466,27551,337,775昭和261,109,6696,512,231昭和369,394,88260,732,657昭和271,109,6697,621,900昭和379,123,70369,856,360昭和284,669,13212,291,032昭和3810,414,71180,271,071第7節相模川河水統制事業

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