川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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138広域水第1号昭和44年5月1日   川崎市長 殿神奈川県内広域水道企業団企業長 五神 辰雄神奈川県内広域水道企業団の設立の許可について 昭和44年4月22日づけをもって申請しました神奈川県内広域水道企業団の設立について、自治大臣から昭和44年5月1日づけで許可する旨の通知がありましたので連絡します。 なお、神奈川県内広域水道企業団規約の附則の規定に基づき、上記許可の昭和44年5月1日をもって当企業団が正式発足となりますので、念のため申し添えます。3 事業の概要 当初酒匂川総合開発事業は、河川管理者である神奈川県と企業団の共同事業として発足したものであるが、後に姫川電力株式会社も参加して三者の共同事業となった。三保ダムは多目的ダムとしてこの事業の中枢をなすもので、酒匂川水系河内川の足柄上郡山北町神尾田に建設されることとなった。 多目的の詳細は、①洪水調節ダム地点の計画高水流量2,100㎥/秒のうち、850㎥/秒の洪水調節を行い、下流沿岸地域の水害を防除する。②上水道県内一円の需要地区に対し、飯泉地点において上水道用水として、180万9,500㎥/日(20.95㎥/秒)の取水を可能にする。③発電田ノ入発電所を設置して、最大出力7,000kWの発電を行う。 日量180万㎥を酒匂川水系から取水する本事業の計画給水区域は、県内給水人口の93%(昭和50年(1975)3月)を占める横浜市、川崎市、横須賀市、小田原市及び県営水道給水区域内の11市9町であった。この用水供給に係る上水道事業に関しては、川崎市、神奈川県、横浜市、横須賀市の4事業体で構成する企業団が当たることになった。第1編上水道第3章水道の拡張時代の到来

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