川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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140⑴ 規模計画1日最大給水量 1,454,800㎥内訳給水対象事業者1日最大給水量(㎥/日)神奈川県水道事業378,200横浜市水道事業562,800川崎市水道事業495,200横須賀市水道事業18,600計1,454,800⑵ 取水位置の決定 当初案では、下流の飯泉で取水した後、二宮町、平塚市南部を経由して、相模川の既設寒川取水堰に導水し、相模川高度利用事業による開発水量と合わせて分水する構想であった。これに対して昭和42年(1967)2月には厚生省の考え方として、「この開発方式の如何により県下の水道計画及び広域的水道の将来に与える影響は大であるため、上流取水を検討するよう」との要請が県衛生部と4事業者に対して行われた。 二つの方式の比較は、次のようであった。①上流取水方式の利点 ・建設費が低廉であること。 ・水資源を高度に利用できること。 ・国家的見地からみても経済的、合理的であること。 ・経常費が低廉であること。 ・安全性で優れていること。 ・水質の保持がしやすいこと。②下流取水方式の利点 ・発電、農業等、既得水利権との競合が少ないこと。 ・最下流で取水することによりダム地点以下の残留流域水量を利用することが出来ること。第1編上水道第3章水道の拡張時代の到来

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