川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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143て配置される浄水場から給水区域に対して自然流下で給水できるとともに、構成団体の既設施設を利用できることを基本とした。例えば、淵野辺接合井から川崎市北部の西長沢浄水場の間は、川崎市の第2導水ずい道の余裕断面を利用することにした。 浄水施設は、浄水場を環状幹線に沿って3か所に築造することとした。導水トンネルの中間点である伊勢原市日向に伊勢原浄水場(処理水量1日22万㎥)、相模原市南区下溝に相模原浄水場(同40万6,600㎥)、川崎市宮前区潮見台に西長沢浄水場(同93万7,700㎥)を建設した。 送水施設については、構成団体の有する送・配水施設との有機的連係を保ちつつ、広域的利用を可能とし、また供給地点の管理を容易にするため、自然流下方式により浄水場から給水することにした。送水路線は、浄水場別に3系統とし、このうち西長沢浄水場系統は川崎市水道に日量49万5,200㎥、横浜市水道に日量37万6,800㎥を送水するため、浄水場に隣接した有効容量6万㎥の調整池、横浜市緑区元石川町に保木調整池(有効容量2万㎥)、同区池辺町に港北調整池(同3万3,600㎥)を築造した。第14節酒匂川総合開発事業

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