川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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168⑵ダム使用権設定申請 建設省の宮ヶ瀬ダム建設基本計画作成と並行して、神奈川県は県営水道及び横浜・川崎・横須賀の3市水道との間で、宮ヶ瀬ダムに係る利水方法について協議を重ね、昭和50年(1975)11月19日に知事、3市長及び企業団企業長等による「将来水資源対策打合せ会」を開催した。その結果、宮ヶ瀬ダムによって開発される日量130万㎥について、利水者を企業団とすること及び新規開発水量の暫定配分を決定し、同年11月26日県知事から企業団に通知された。暫定配分は下表のとおりである。宮ヶ瀬ダム開発水量配分表(暫定)水道事業者名配分水量(㎥/日)神奈川県655,600横浜市499,000川崎市23,400横須賀市122,000計1,300,000 これにより企業団は、特定多目的ダム法(以下「特ダム法」という。)に規定するダム使用権設定予定者となるための諸手続きを開始した。 なお、取水地点については、建設省の計画が中津川と相模川の合流地点下流とされていることから、取水量を確保するため、取水量全量を社家取水(海老名市社家)とすることとし、企業団は昭和53年(1978)8月2日にダム使用権設定申請を建設大臣に提出した。ダム使用権設定申請広域水第171号昭和53年8月2日建設大臣 桜内義雄殿申請者住所 横浜市旭区矢指町1,194 氏名 神奈川県内広域水道企業団 企業長 曽山皓印宮ヶ瀬ダム使用権の設定の申請について 特定多目的ダム法第15条の規定にもとづき、宮ヶ瀬ダム使用権の設定を申請します。1ダム使用権の設定を受けようとする目的 神奈川県内広域水道相模川水系建設事業として、神奈川県、横浜市、川崎市および横須賀市の水道事業へ水道用水の供給を行う。第1編上水道第3章水道の拡張時代の到来

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