1803 第1導水ずい道改良工事(第1回)⑴ 工事内容 第1回の改良工事は、既設第1導水ずい道の内面調査の結果から、特に劣化の著しいずい道区間3,500mを対象に、ずい道内を口径2,450㎜の鋼管で改修した。第1回工事は、技術的に手探りの状況であったため、パイプイントンネル工法の施工確認を含め、試行錯誤の上での実施となった。⑵ 工事期間 起工 昭和63年(1988)度 竣工 平成元年(1989)度⑶ 事業費及び財源 総事業費は、24億31万5,000円をもって完成した。財源は、全額自己資金である。4 第1導水ずい道改良工事(第2回)⑴ 工事内容 第1回の改良工事が完成してから約1年半が経過した平成3年(1991)3月に、前回布設した鋼管や未改良区間の状況を確認するため、断水して調査を実施した。この結果、鋼管には異常が見当たらなかったが、未改良区間のコンクリートには過去の調査結果と比較して、クラック幅の増大等が見られたことから、第2回工事の検討を開始した。 第2回の改良工事は、第1回工事と同様に鋼管によるパイプイントンネル工法を採用して相模原市、町田市及び多摩市を通るずい道路線の上流側(区間10,637m)のずい道内を口径2,450㎜の鋼管で改良した。第1回の施工実績を踏まえ、坑内での管搬入における電動フォークリフトの使用や、裏込めグラウトの施工間隔等、施工方法が確立されたことから、トンネル部の施工距離を延ばすものとなった。⑵ 工事期間 起工 平成5年(1993)度 竣工 平成7年(1995)度⑶ 事業費及び財源 総事業費は、72億1,153万9,351円をもって完成した。財源は、4億4,153万9,351円を自己資金とし、残り67億7,000万円を起債に求めた。鋼管の溶接作業電動フォークリフトによる管搬入第1編上水道第4章水道の拡張から維持管理への転換
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