川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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1815 第1導水ずい道改良工事(第3回)⑴ 工事内容 第1回、2回の改良工事は、主に自由水面を有する区間であったが、第3回工事の施工区間は、自由水面を有する部分と谷あいや鉄道敷を通過する伏せ越し部や水路橋等であったため、施工方法の選定に苦心した。伏せ越し区間では口径1,600㎜〜2,450㎜の鋼管を884m布設し、それ以外のずい道区間では引き続きパイプイントンネル工法を採用して口径2,450㎜〜3,000㎜の鋼管を6,407m布設した。① 伏せ越し区間の工法 既設ずい道の伏せ越し区間は、両側に民家が建ち並ぶ住宅街にあり、狭く細長い傾斜地に鋼管が埋設されていた。伏せ越し部は基本的には、開削工法によりコンクリート巻き立てされている既設管を取り壊した後、同位置に新たに鋼管を布設した。第3回改良工事の施工区間には伏せ越し区間は5か所あり、現場の状況に応じた工法を採用した。 用地が狭く開削が困難な猫三谷伏せ越しでは、泥水加圧式推進工法による新設さや管内への鋼管新設を、また高石伏せ越し中央部の一部区間小田急線及び県道世田谷町田線の横断区間は、既設管(口径1,700mm・2条)を利用したパイプインパイプ(PIP)工法を採用し、上・下流部をY字管で接続した。第1節第1導水ずい道改良事業細山伏せ越し地点における鋼管布設風景

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