川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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1836 第1導水ずい道改良工事(第4回)⑴ 工事内容 黒川急下水路は、平成9年(1997)度に実施した耐震診断の結果、築造時期が昭和20年代と古く、鉄筋の定着長や継手長並びに最少鉄筋比の不足等、地震時に必要な強度を満足しておらず、築造されている斜面の安定性にも問題のあることが判明し、全面的な更新が必要との結果となった。 黒川急下水路には、神奈川県企業庁の柿生発電所が併設されており、発電機の耐震上の基準が局の耐震性向上のための改良基準と一致しないことから、県との協議に時間を要したため、第3回の改良工事では黒川急下水路の改良は繰り越しとなった。その後も県と協議を重ね、発電機の上流に緊急遮断ゲートを設置し、一定以上の地震動を感知した時は強制的に発電機側の流路を遮断し、急下水路で水流をバイパスさせる案で協議が整った。第4回目となる最後の改良工事では、黒川急下水路及び黒川伏せ越し区間約204mと残されていた下九沢分水池のずい道坑口部約11mを合わせ、延長215m区間の改良を実施することとなった。⑵ 工事期間起工 平成16年(2004)度竣工 平成17年(2005)度⑶ 事業費及び財源総事業費は、2億721万1,000円をもって完成した。財源は、3,121万1,000円を自己資金とし、残り1億7,600万円を起債に求めた。第1ずい道改良事業(第1回~第4回)工事区間黒川伏せ越し第1節第1導水ずい道改良事業

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