川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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185第3節 浄水施設等整備事業1 背景 前述の浄水場等整備事業に引き続き安定給水を確保するため、長沢浄水場、潮見台浄水場及び生田浄水場の主要設備の整備拡充を行うとともに諸施設の老朽化に伴う機能低下の改善や水源水質の悪化に対して施設の機能向上を図り、より安全で安定した浄水処理を行うため、浄水施設等整備事業を昭和56年(1981)度から平成12年(2000)度までの20か年で、4次にわたって実施した。2 第1次浄水施設等整備事業⑴ 工事内容 水源水質の悪化等に対応するために、浄水場を中心とする諸施設の機能の改善を行い、潮見台浄水場では沈でん池におけるフロキュレーターの改良等、長沢浄水場では管理棟築造等を実施した。また、生田浄水場では、さく井ポンプ設備の改良等を行った。 整備した施設は次のとおりである。①長沢浄水場沈でん池設備、ろ過池設備、薬品注入設備、電気計装設備、排水処理設備、浄水管理棟、資機材置場②潮見台浄水場沈でん池設備③生田浄水場電気計装設備、ポンプ設備その他、附帯工事⑵ 工事期間 起工 昭和56年(1981)度 竣工 昭和61年(1986)度⑶ 事業費及び財源 総事業費は、30億円をもって完成した。財源は、1億6,500万円を自己資金とし、残り28億3,500万円を起債に求めた。3 第2次浄水施設等整備事業⑴ 工事内容 導水施設及び各浄水場の浄水施設の整備拡充を図る中で、長沢浄水場では、塩素注入設備を次亜塩素酸ナトリウム注入設備への転換、浄水本館水質試験室改造等を実施した。また、潮見台浄水場でも次亜塩素酸ナトリウム注入設備への転換、監視制御設備等の改良を行った。 整備した施設は次のとおりである。①長沢浄水場ろ過池設備、薬品注入設備、消毒設備、受配電設備、電気計装設備、ポンプ設備、水質試験設備②潮見台浄水場沈でん池設備、消毒設備、電気計装設備、監視制御設備③生田浄水場電気計装設備、ポンプ設備第3節浄水施設等整備事業

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