川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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187②潮見台浄水場沈でん池設備、ろ過池設備、薬品注入設備、電気計装設備、自家発電設備③生田浄水場ろ過池設備、薬品注入設備、電気計装設備、監視制御設備、ポンプ設備その他、附帯工事⑵ 工事期間 起工 平成8年(1996)度 竣工 平成12年(2000)度⑶ 事業費及び財源 総事業費は、46億3,996万6,367円をもって完成した。財源は、4億3,996万6,367円を自己資金とし、残り42億円を起債に求めた。第4節 配水整備事業1 背景⑴ 配水管整備の遅れと配水塔方式への変更 拡張事業と並行して安定給水のための施設整備を図ってきたが、相次ぐ拡張工事の施行による起債償還額の累積により配水管の整備に遅れが生じていた。 また、急速に宅地開発が進んだ西部の丘陵地区は、生田浄水場、長沢浄水場より標高が高いため、揚水ポンプを設置して需要に対応してきたが、この地域の開発が進むにつれて需要が増えると、昼夜で使用水量が大きく異なる地域特性もあり、加圧給水ポンプ方式で安定給水を維持することが困難となっていた。そこで使用水量の変動に影響を受けることのない配水塔による方式への変更を行った。⑵ 4配水区に分割 川崎市の地形上、東西で大きな高低差があることに起因して、これまでの配水系統では、浄水場に近い地域と東部の臨海地帯の末端地域において、水圧不足や水圧不均衡の問題が生じていた。これを是正するため、全市を4つの配水区域に分割して、配水区域ごとに配水池を設け、非常時には各配水区域相互間の水量操作を容易に行えるようにした。この配水区域は、西から①生田系配水区域、②高区配水区域、③宮崎系配水区域、④末吉系配水区域とした。2 第1次配水整備事業 第1次配水整備事業は、西郊地区配水管整備と東部の既成市街地区配水管整備とに大別された。西郊地区は、標高により高区と低区に分け、更に高区は高石・細山系と宮崎系に分け、そこに配水塔を設けて給水の円滑化を図った。低区の東生田以西、小田急線沿いの生田・柿生・片平等の地区に対しては、生田浄水場からポンプによる加圧給水を行った。平たん部や東部の市街地は配水管の整備のみで対応した。⑴ 工事内容 整備した施設は次のとおりである。①配水管口径200〜700㎜、延長14万2,057m第4節配水整備事業

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