川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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200⑵ 配水本管等の布設① 上水道 (ア)共同溝内への配水管布設 共同溝内への配水管布設は、共同溝の構造上から躯体の築造後に行われることとなった。このため、管材料の溝内への搬入は150〜200mごとに仮の投入口を設け、布設完了後に閉塞する方法を採用した。投入口から所定の位置への運搬は、仮設軌条を敷いた後、トロッコによる運搬を行った。 なお、管受け台のアンカー部については、共同溝へ完全固定する必要上から共同溝底版内へ埋め込むこととし、共同溝築造と同時に施行した。共同溝内の配水管投入状況共同溝内の配水管 口径800〜1,000㎜、総延長7,826m  共同溝内布設延長7,711m  浮島橋添架延長115m (イ)既設配水管の移設工事 共同溝整備計画により既設配水管が全て撤去対象となったが、需要者ヘの供給のための配水管が必要であり、殿町・浮島地区の基幹配水管として共同溝内配水管を断水した状態でも最低限の給水量の確保が必要であるため、国道両側に整備される歩道内に口径300〜350㎜の耐震継手管を布設することを計画した。しかし、占用位置の決定に当たり道路管理者と協議したところ、計画歩道内に油送管等の占用物が輻輳していること、後に築造予定の電線共同溝の建設スペースを確保する必要があること等から、歩道内に布設することが困難であることが判明した。 このため、道路管理者との数次にわたる協議の結果、特例措置として、共同溝整備区間における配水管等の車道縦断占用が認められることとなり布設が可能となったが、仮設工事の関係から当初予算額と比較して2倍近い工事費が必要となった。また、上り車線側の300㎜配水管については、高速道路建設に支障となった600㎜配水管の代替施設とし、全て首都高速道路公団の費用による支障移設工事とすることとなった。 口径150〜300㎜、延長1万4,270m(国道409号線歩道両側)第1編上水道第4章水道の拡張から維持管理への転換

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