川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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201② 工業用水道 (ア)配水本管 口径800〜1,500㎜、延長7,560m  共同溝内布設延長7,445m  浮島橋添架延長115m⑶ 既設管撤去 既設管の撤去については、共同溝本体工事に支障となる部分について先行して撤去を行うこととなった。管端処理に必要な鋼蓋の製作接合のみを実施し、その他の施行については建設省による共同溝建設に伴う附帯工事として国の費用により行われた。 続いて、共同溝完成後に高速道路工事に支障となる区間の撤去工事が行われたが、これについては全て原因者負担とし、首都高速道路公団により施行された。残りの部分の撤去については、当初計画では国による街路整備工事による路面掘削時に同時施行を行い、工事費の縮減を図る予定であったが、街路整備工事についての国との工程協議の結果、同時施行が不可能であることが判明し、街路整備工事前に水道局の単独工事として撤去することが求められた。 これに対し、水道局内で検討した結果、水道局単独工事として撤去工事を行った場合、工程上も街路整備工事の着工前に完了させることはほぼ不可能であり、工事費についても当初計画額の数倍の費用が必要となり、川崎縦貫道路関連施設整備事業予算についても現計画額から大幅に増額が必要となり、料金改定にも波及する懸念があることが判明した。このため、建設省と数次にわたる協議を重ね、既設管の撤去費が水道事業経営に与える影響の大きさを説明した結果、特例措置として残置処理が認められることとなった。残置処理に伴う陥没防止策として、残置管の管内へ流動化処理土を充填することとし、街路整備工事と同時に施行した。国道409号線下の既設配水管工事中の国道409号線(川崎区殿町)① 上水道 口径100〜1,100㎜、延長1万9,800m第7節川崎縦貫道路関連施設整備事業

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