川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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2053500▽GL 84.90▽浮上限界 81.90▽管理水位 81.40地下水位77.60~81.30排水設備の詳細排水設備の詳細増し厚(t=200)+77.35 底版下端埋戻し土1000単粒砕石不織布▽+81.40md:管内直径0.8d浮上対策図3 鷺沼配水池耐震補強工事⑴ 工事の概要 鷺沼配水池は第6期拡張事業において、昭和42年(1967)に鉄筋コンクリート造りにて築造された。主に中原区、高津区、宮前区の一部へ配水する有効容量109,608㎥の市内最大の配水池である。配水池上部は、昭和43年(1968)7月から鷺沼プールとして利用していたが、平成14年(2002)度に廃止し、現在は、ふれあい広場、フットサルコート、土橋小学校のグラウンド等に利用されている。平成22年(2010)度に耐震診断を実施しており、レベル1及びレベル2地震動に対しいずれも耐震性能を満たしていないことが確認された。施設再構築計画や他の配水池・配水塔の更新耐震化計画との工程調整から、平成31年(2019)度以降の工事期間で計画されていたが、平成23年(2011)3月の東日本大震災を受け、上部が市民に開放されていることや、学校の校庭として避難所に位置づけられていること、田園都市線に隣接しており重大な2次被害を招く恐れがあること等から、計画を前倒して実施することとなった。また、配水池からの漏水が発生しているほか、鉄筋の露出等、頂版の劣化が進行しており、補強だけでなく劣化対策も必要な状況であった。 耐震診断の結果から部分的な補強で対応することが妥当であり、また漏水対策として耐震性目地による補修、劣化対策として頂版の補修等の実施が考えられたが、事業費が多額となることから、耐震補強と漏水対策を優先して実施することとなった。●補強・補修箇所ア 側壁・側壁部底版(南北側壁内面) コンクリート増し打ち補強イ 柱・梁部材 コンクリート増し打ち補強ウ コンクリート目地 耐震性目地へ更新エ 側壁内面 コンクリートひび割れ補修・鉄筋劣化部補修オ 災害時注水地点併設型応急給水拠点設置⑵ 工事期間 起工 平成26年(2014)6月 竣工 平成28年(2016)2月⑶ 事業費 12億5,923万3,380円第9節水道配水施設等整備事業

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