川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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2184 事業費及び財源 平成28年(2016)度までの各年度の再構築計画に係る予定事業費は総額約229億円であったが、実績事業費は総額約272億円にのぼり、約43億円の超過となった。そのため、他の事業と併せてアセットマネジメントによる財政収支計画との整合を図り、効率的に見直しを行った結果、水道事業全体の建設改良費としては、超過額を約13億円に留めることが出来た。 超過の要因としては、落札額の高止まり、労務単価の上昇等による建設コストの上昇、監視制御システムの発注方法の変更、場内整備等の追加変更等である。そのうち社会環境に大きく左右される建設コスト以外の要因による超過額は約8億円であり、予定事業費に対して約3%であることから、実績額は計画額に対しておおむね妥当であったと評価できる。実績事業費             (単位:百万円)平成18年度平成19年度平成20年度平成21年度平成22年度平成23年度平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度平成28年度計予定事業費−1202532,8793,0244,5923,1301,2803,9423,719−22,939実績事業費−362127831,5924,8175,9423,5914,8264,2851,14227,226増減−△84△41△2,096△1,4322252,8122,3118845661,1424,287事業費に充当する財源の内訳(単位:百万円)平成18年度平成19年度平成20年度平成21年度平成22年度平成23年度平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度平成28年度計企業債−632342,5342,6664,0312,7251,1373,4623,261−20,113国庫補助金−−36562114102179697−556内部留保資金−5716280296447303126384361−2,2705 水道イノベーション賞(特別賞)の受賞 再構築事業は、全国に先駆けた浄水場の統廃合を主軸としたダウンサイジングにより、将来の水需要を踏まえた適正規模での更新を図るとともに、浄水施設の耐震化を実現した。また、耐震化に加え、緊急時に対応できるバックアップ施設の整備や機能強化を図るとともに、再生エネルギーの活用により環境にも配慮した。これらの点が評価され、公益社団法人日本水道協会から平成28年(2016)度に「水道イノベーション賞(特別賞)」を受賞することとなった。水道イノベーション賞の授賞式第1編上水道第5章全国に先駆けた水道の再構築

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