川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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228③施設の概要導水開きょ鉄筋コンクリート造り、幅2m、高さ2.8m、延長30.17m 角落とし堰4門第3着水井鉄筋コンクリート造り、長さ5.5m、幅5.5m、高さ6.2m⑷ 活性炭接触池①工事の概要 粉末活性炭処理を行うに当たり、粉末活性炭と処理原水の接触時間を十分に保つため、凝集沈でん処理の前段に接触池を設置することとした。 活性炭接触池は、沈でん池に合わせて4池で構成し、1池7万㎥/日の処理量とし、粉末活性炭の接触時間を30分間確保する構造とした。また、粉末活性炭粒子が沈降しない十分な流速を確保し、無動力でかくはん効果を得るため、上下う流構造とした。 活性炭注入率については、長沢浄水場の実績値(最大値40mg/L、最小値2mg/L)に将来的な水質変動や水質管理目標値の強化を考慮し、最大注入率を50mg/L、最小注入率を1mg/Lとした。なお、平均注入率については、過去20か年の平均値を採用し8mg/Lとした。 既往の注入設備では、人力によるウェット炭の直接投入方式を採用していたが、投入に労力を要すること、またウェット炭の保存期間は1年程度であり使用しない場合は無駄な費用が発生するなどの課題があったため、新たに設置する活性炭注入設備においては、ドライ炭を採用するとともに、非常時にも極力人手を必要としない設備を選定することとし、制御性・即応性、維持管理性の面で優れている「吸引直接注入方式」を選定した。移送方式:粉体移送方式 注入方式:吸引式粉体かくはん注入方式活性炭接触槽に設置された吸引式かくはん装置で、活性炭を吸引して注入する方式。溶解槽は不要であるが、4系統それぞれに吸引式かくはん機が設置される。 この方式は、粉体の状態で注入点まで移送するため、他の方式に必要な溶解時間が不要となり、活性炭注入停止時期においても水質異常を確認した数分後には注入することが可能な即応性の高い方式である。また、テーブルフィーダーによる回転数制御となっており、1mg/L〜50mg/Lの制御を可能とした。 維持管理性については、活性炭の注入前、注入停止時に自動制御でドライエアを送風するこ第1編上水道第5章全国に先駆けた水道の再構築

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