川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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232 その後、電気設備工事(第1期工事は他の施設と一括施工)、機械設備工事及び薬品注入設備工事を第1期工事(北側)と第2期工事(南側)に分割して施行し、平成25年(2013)4月より北側を供用開始、平成26年(2014)4月より南側を供用開始した。排水弁□1300×600HWL▽+80400バッフル板W750×D500回転表示器表洗管 200A SUS304回転表示器▽+81500▽+78200▽+77400▽+70000▽+75440▽+74200250037004900400400600600200200▽+77500110040018004000640400100606036050030080080022001100急速ろ過池構造図 (ア)ろ過方式 既存のろ過施設が減衰ろ過方式だったこと、濁質漏えいのリスクが少ないこと、機構が単純であること等を理由に減衰ろ過方式を基本とした。また、各池流出側バルブを制御することにより、処理水量を一定とする流量制御型定速ろ過方式でも運転することが可能となっている。 (イ)ろ層 ろ層については、実績や確実な浄水処理を目的としてアンスラサイトとろ過砂の複層ろ過を採用し、総ろ層厚は、「水道施設設計指針」に基づき、600〜800㎜の範囲内で設定することとした。 濁質の除去は高濁度に対応することを考慮し、ろ過砂の層厚は500㎜とした。また、アンスラサイトの層厚は、将来、原水水質の悪化・温暖化に伴い藻類が増加した場合や、ろ過速度が速くなった場合にも対応できるよう300㎜とした。 複層ろ過におけるろ過砂の有効径は、「水道施設設計指針」によると0.45〜0.6㎜である。一方、砂ろ過単独の場合に使用されている有効径は、同設計指針によると0.6〜0.7㎜であることから、本施設におけるろ過砂の有効径は0.6㎜とした。また、アンスラサイトの有効径は、ろ過砂の有効径の2倍が理想的とされていることから、ろ過砂の有効径0.6㎜の2倍である1.2㎜とした。 (ウ)洗浄方式 急速ろ過池の洗浄方式には、長沢浄水場及び潮見台浄水場での使用実績がある従来方式の表面洗浄+逆流洗浄を採用した。 表面洗浄については固定式と回転式があるが、洗浄水量が少ないこと、ろ材交換等のメンテ第1編上水道第5章全国に先駆けた水道の再構築

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