川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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235④施設の概要北ろ過池混和池2池 鉄筋コンクリート造りフラッシュミキサー2機ろ過池12池(6池×2系) 鉄筋コンクリート造りろ過面積1池当たり 108㎡、ろ過速度 120m/日1池当たり標準処理水量 1万2,960㎥/日処理水量14万㎥/日減衰ろ過方式・定速ろ過方式自己水逆流洗浄方式南ろ過池北ろ過池と同施設⑺ 長沢配水池①工事の概要 第4沈でん池築造工事着手の約1年後に配水池とそれに附帯する場内連絡管、管廊等の構造物築造工事をろ過池築造工事と併せて着手した。 新設配水池の水位については、自然流下方式による送水先に変更がないこと、現行どおり着水から配水池までの浄水処理を自然流下(水頭差5.39m)でできることから既存施設の水位と同一で設定した。 配水池の有効容量については、「水道施設設計指針」において、緊急時の水量確保のため、計画1日最大給水量の12時間分を確保することが標準とされている。川崎市における各配水池の配水区域は、他の配水区域と相互に融通が可能なバックアップシステムを有していることから、市内全域を対象として検討し、配水池の有効容量の合計が長期水需要予測に基づく計画1日最大給水量62万6,200㎥/日に対して12時間分の31万3,100㎥となるように設定した。 長沢・生田配水池を除く既存配水池の有効容量の合計は225,603㎥であることから、目標有効容量31万3,100㎥に対して不足する8万7,500㎥が長沢・生田配水池の更新で確保することとなった。 長沢配水池からは上水4号送水管で生田配水池を経由する管網となっているため、生田配水池に最大限の容量を負担させ、残りの容量を長沢配水池で負担するという水理条件や建設予定地のスペース等を加味し、長沢配水池の有効容量は4万㎥(≒(i)-(ii))とした。(i)生田・長沢配水池における必要有効容量:8万7,500㎥(ii)新生田配水池有効容量:4万7,500㎥ この結果、池の内空寸法36.00m×84.60m、有効水深7.00m、維持管理の観点から2池並列とした。 配水池躯体は鉄筋コンクリート造りとし、基礎形式は、土質調査の結果、表層下部に軟弱土が存在し、かつ支持層上部にも砂質土層が存在するため、地盤の崩壊が予想されたことから、杭基礎を採用した。 なお、配水池の水槽内面には施設の長期的な健全性を高める目的で、浸出試験に適合する改質材を塗布しコンクリートの緻密化を図った。外面については、ろ過池と同様に樹脂系の防水第6節各施設の工事

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