川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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238 (イ)薬品注入設備及び自動水質計器の配置 薬品注入設備及び自動水質計器の配置は、今回の水処理施設は規模が大きく、採水地点・注入点が分散することから、水処理制御の応答性、薬品の受入態勢、維持管理性、経済性等を考慮し検討した。自動水質計器と採水地点、注入機と注入点をそれぞれ近くに設置することにより、水質の変化が瞬時に分かり、薬品注入点までの到達時間も短くなるため、応答性が良いことから設備を集中して配置するのではなく、採水地点・注入点に分散して配置する案を採用した。 (ウ)薬品注入制御 薬注設備の制御システムは、新しい監視制御システムでの中央監視制御を行うが、現場電気室に次亜用、PAC用注入機制御装置を設け、複数台の注入機の制御を集約して行うことで、維持管理性と経済性を考慮したシステムとした。 次亜用、PAC用注入機制御盤は第3、第4沈でん池及びろ過池電気室に設置し、それぞれ「シーケンサー(二重化)+タッチパネル」を収納した。シーケンサーは、他の施設同様に信頼性を考慮して二重化とした。中央との取り合いはFL-net(二重化)による伝送とし、現場注入機との取り合いは直送ケーブルによるものとした。各電気室の次亜用、PAC用注入機制御盤はすべての注入機の監視制御機能を有するシステムとした。次亜塩素酸ナトリウム貯蔵槽PAC注入設備薬注設備配置イメージ図第1編上水道第5章全国に先駆けた水道の再構築

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