川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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243③施設の概要太陽光発電設備太陽光パネル ろ過池上部264kW、配水池上部612kW、雨水調整池上部279kWパワーコンディショナー ろ過池250kW、配水池500kW+100kW、雨水調整池200kW設置スペース ろ過池約2,500㎡、配水池約2,940㎡、雨水調整池約2,300㎡蓄電池設備リチウムイオン電池 242kW×2パワーコンディショナー 500kW×2⑾ 場内整備①工事の概要 場内整備は、当初計画において再構築事業範囲の地表面を舗装、植樹等で復旧、外周フェンスをテロ対策等に考慮したものへの更新を予定し、実施時期は第1期・第2期すべての範囲について事業最終年度としていた。しかし、第1期の第4沈でん池築造に伴う掘削開始時から周辺への土埃飛散に対する苦情が多いため、第1期供用開始施設の周辺を中心に供用開始時に場内整備を前倒しで実施することとした。実施設計と併せて再構築後における長沢浄水場全体像を検討する基本設計を行った。 また、第3沈でん池・活性炭接触池周辺については、同施設設置工事にて整備し、残りの範囲については、当初予定どおり事業最終年度に第2期場内整備工事として整備することとした。 (ア)雨水調整池 長沢浄水場はクローズドシステムとしているため、雨水排水を場外排出せず、場内低部にある排水処理棟脇の加圧脱水機排水用屋外排水槽に集め、最終的にろ過池逆洗排水等と合流し工業用水道着水へ返送している。その際、返送水量は原水取水量と合わせて工業用水道処理能力内に収まる水量に調整しながら返送する必要があるが、局地的集中豪雨や長時間の大雨に対しては、排水処理施設周辺において冠水等の被害が過去にもあり、更に場内整備により地下浸透が少なくなり場内の雨水が排水処理に集中しやすくなった。このような理由等のため、当初計画では予定していなかった雨水調整池を整備することとし、集水した場内の雨水排水については返送量を調整しながら工業用水道着水へ返送することとした。 この雨水調整池の整備や浄水施設・道路の整備に伴い、道路及び施設周りにL型側溝を設置し、それを集水する取付管と雨水管きょを布設した。また、雨水調整池のオーバーフロー管を既設五反田川への余水吐に接続した。雨水調整池プレキャストコンクリート造り 有効容量7,953㎥長さ64.5m、幅34.9m、高さ5.18m、有効水深3.5m返送ポンプ 揚水量10.5㎥/min×3台 (イ)環境配慮型施設の導入 浄水施設の更新に際して、自然エネルギーの有効利用に配慮した施設配置や使用電力低減が可能な設備を導入するとともに、場内整備計画においても、その基本コンセプトを実現するため、太陽光発電設備以外にも、照明のLED化、光触媒塗装、保水性舗装等、環境配慮型施設を積極的に導入することとした。第6節各施設の工事

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