川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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248②第2期南ろ過池通水作業(平成26年(2014)4月供用開始) (ア)作業の概要 当初計画において、南(第2期)ろ過池の給水開始時期は、第3沈でん池(第2期)完成に合わせて平成28年(2016)4月としていた。しかし、ろ過池躯体は北・南一体構造ですでに完成していること、自己水逆洗方式では予備池が多い方が運転が容易であること等から計画を変更し、平成25年(2013)度中に設備を整備し、平成26年(2014)4月より給水を開始することとした。また給水前作業については第1期給水開始前作業(以下第1期作業)と同様に、水道法第13条の規定に準じ水質検査及び施設検査を実施し、厚生労働省へ給水開始を届け出るための作業を行った。 (イ)作業工程作業項目【作業日数(充水・通水・排水)】期間作業水量(㎥)作業内容ろ過池設備 無水試験(動作確認)H.25.10.7〜H.25.11.8−各設備動作確認南ろ過池洗浄充水排水(構造物あく抜き)【7日】H.25.11.12〜H.25.11.229,000滞留水排水(清掃)洗浄アルカリ溶出・水密確認ろ過砂敷き均しH.25.11.25〜H.25.12.7−砂搬入・敷き均しろ過池 ろ層敷き均し・洗浄【14日】H.26.1.7〜H.26.2.648,000砂・アンスラサイト洗浄掻き取り、配水池2号池停止ろ過池 ろ過池設備・薬品注入有水試験H.26.1.7〜H.26.2.13動作確認・薬品自動注入確認総合試運転【16日】H.26.2.6〜H.26.3.13175,000機器最終確認、実流量試験水質維持目的の通水【5日】職員操作研修(試運転及び維持通水時に実施)給水開始作業【1日】H.26.3.14−配水池2号池復旧・通水開始計 232,000㎥ (ウ)試験水の取水及び排水 南ろ過池の給水開始前作業においては、配水池や生田送水ポンプがすでに供用を開始していたことから、第1期と同様の方法で実施することは不可能であった。また、流出きょ及びろ過池〜配水池連絡管まで充水した際に、試験水が既設処理水と混合してしまうため配水池2号池を停止しなければならない等制約も多かった。 南ろ過池は北ろ過池と同様の構造であり、北ろ過池の実績で実流量(14万㎥/日)での試験は確認済みであったことから、通水(有水試験及び総合試運転)を12池のうち6池のみの運転とし、取水量を半分の7万㎥/日で行うこととした。これは、試験水を少なくし他の供用施設への影響を抑制するためである。また、ろ過池洗浄については、試験水の配水池への流入を停止し、ろ過池水位を計画高水位以上にして水量及び水頭を確保して行うこととした。排水については試験排水(7万㎥/日)に対して、排水能力(1万㎥/日)が不足するが、不足分は停止する配水池2号に貯水することとした。有水試験及び総合試運転は週に2日のみ行い、残りの3日はろ過池水質維持水量1.5万㎥/日を通水し、排水については、有水試験及び総合第1編上水道第5章全国に先駆けた水道の再構築

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