川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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256⑵ 細山送水ポンプ設備(生田浄水場内)①工事の概要 生田浄水場内にある細山送水ポンプ棟及び設備については老朽化していたことに加え耐震性能を備えていなかったことから、浄水場用地の有効利用等を踏まえて更新することとした。既存施設を運転しながらの工事となるため、新施設への切り替えが円滑に行えるよう浄水場内で位置を変えて更新した。 ポンプ容量は、計画送水量を3万㎥/日とし、時間変動(200〜2,300㎥/h)に対応できること等を検討条件として決定した。②工事施行の経過 送水ポンプ設備及び附帯設備設置工事は、平成22年(2010)8月31日に着工し、平成24年(2012)3月14日に完成した。③施設の概要細山送水ポンプ両吸込型横渦巻ポンプ(出力150kW)4台吐出し量2万㎥/日×4台全揚程50m(計画実揚程43.35m、ポンプ周り損失0.59m、送水管損失6.22m)細山送水ポンプ設備⑶ 1・3号送水管等①工事の概要 長沢配水池を位置変更して築造することに伴い、新設配水池から既設の流出管までを連絡する工事が必要となった。配水池からの流出管である1号送水管1,100㎜及び3号送水管1,350㎜を新設配水池から長沢浄水場外の高石送水ポンプ所内まで布設し、既設上水1・3号送水管に連絡し、上水4号送水管900㎜については配水池直近にて既設管に連絡することとした。 新設1号・3号送水管の平面線形については、新設の長沢配水池から高区ポンプ所までの直線上に第2沈でん池及び既設配水池の二つの構造物があり支障となるため、それらを避けつつ東京都長沢浄水場の用地にもかからないよう、長沢浄水場内及び市道三田23号線(川崎市長沢浄水場と東京都長沢浄水場の間の道路)内に埋設することとし、途中、曲線半径R=700m、R=250mの2曲線を含む線形とした。第1編上水道第5章全国に先駆けた水道の再構築

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