260計画概略図(基本設計後) (ア)生田配水池への送水方式 当初の再構築計画では、潮見台配水池流出部にポンプ室を設けて、新生田配水池への送水方式は1日最大送水量13万㎥をポンプ送水とすることを計画していた。しかし、各施設の詳細な検討を進める過程において、計画を再度精査したところ、送水量を9万5,000㎥/日へ減量するなどの条件変更が生じた。 そのため、新生田配水池まで自然流下方式による送水の可否を再検討した。既設管では動水勾配が確保できなかったルート(潮見台配水池流出部)の埋設位置を変更し、自然流下方式が可能となる動水勾配を確保する深さに新たに管路を布設することと、潮見台配水池の運用最低水位(81.2m)を維持し、新生田配水池の運用水位を高水位−1.0〜2.0mとすることを条件に水理計算を行った。その結果、計画最大送水量9万5,000㎥/日を自然流下方式で送水することが可能であると確認できたため、潮見台配水池から生田配水池までの送水方式は自然流下方式とする計画に変更した。 (イ)施工方法及び施工ルート 本工事の施工方法は、既設の口径1,200㎜の原水3号連絡管及び原水2号連絡管の占用位置を有効活用し、既設管に一口径小さい口径1,100㎜の新設管をPIP工法により布設する。また、潮見台配水池の流出部は推進工法で、生田浄水場内は開削工事で新設し、生田浄水場内から生田配水池までは廃止となった工水2号送水管内にPIP工法で新設管を布設することとした。 施工ルートは、潮見台配水池流出管(1,500㎜)に不断水流路変更弁を設置し、既設の原水2・3号連絡管ルートに新しい管を布設しながら、生田浄水場内、調圧塔への既設工水2号送水管ルートを経由して、新生田配水池まで生田送水管を整備することとした。また、生田配水池更第1編上水道第5章全国に先駆けた水道の再構築
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