川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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288③平成13年(2001)3回目の調査(水質基準値0.05mg/L) 鉛給水管を使用している家庭から無作為抽出方法により市内7区から122件の家庭を対象に実施し、検査項目として、鉛濃度、pH値、カルシウム硬度、塩素イオンを測定した。 停滞水について水質基準値は全試料で未超過だったが、0.01mg/Lを超えた世帯は11件と全体の9%を占めた。 停滞時間は、7時間前後経過した家庭が最も多く、鉛濃度と停滞時間との相関はみられなかった。また、鉛濃度と他の検査項目についても相関関係は確認されなかった。 流水は、全試料で0.01mg/L以下であった。④平成15年(2003)戸別広報による検査請求(水質基準値0.01mg/L) ダイレクトメールで、鉛給水管に関するお知らせを送付し、69件の集中依頼検査を行った。 停滞水で水質基準値を超える世帯が9件あり、その対応策として長時間水道を使用しない場合は、バケツ1杯程度の水を流してから使用してほしいとの説明を行った。⑤平成20年(2008)4回目の調査(水質基準値0.01mg/L) 鉛給水管を使用する一般家庭、店舗等を対象に101件の調査を行った。検査項目は、鉛濃度、pH値、カルシウム硬度とした。 流水は0.000mg/Lから0.006mg/Lに分布し、平均0.001mg/Lであった。15分滞留水は0.000mg/Lから0.035mg/Lに分布し、平均0.003mg/Lであった。⑥平成21年(2009)戸別広報による検査請求(水質基準値0.01mg/L) 平成19年12月21日厚生労働省通知「鉛製給水管の適切な対策について」に対応して、鉛給水管使用者に個別広報を行い、71件の相談を受けた。これに対して50件の水質検査を行い、流水、15分滞留水とも鉛濃度に対して水質基準を超えるものはないことを確認した。流水滞留水504030201000.001mg/L未満0.001mg/L0.002mg/L0.003mg/L以上4641336100検査件数[件]鉛濃度第1編上水道第6章安全で良質な水道へ水質の探求

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