川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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291(健水発0321第1号)にて、水道水の放射性ヨウ素が100Bq/kgを超える場合には、当該水を供する水道事業者等は、乳児用調整粉乳を水道水で溶かして乳児に与える等、乳児による水道水の摂取を控える広報をするよう発した。それに対応するため、川崎市は、水道水を確保する目的で「乳児のいる家庭への水道水の配布計画」を作成実施した。 本計画は、平成23年3月29日から、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故に伴う水道水への影響の懸念が回避されるまでを計画期間とし、①衛生的な資機材の確保と点検を行う。②乳児用の飲料水として清浄な水道水を確保するため、各配水工事事務所は以下の表に示す容量100㎥の災害対策用貯水槽(以下「貯水槽」という。)の緊急遮断弁を閉止し、常に放射性ヨウ素の含有量が20Bq/kg以下の水道水を貯留することを基本とする。災害対策用貯水槽一覧No.拠点番号所在地目 標容量(㎥)所 管1川崎19川崎区小田4-20小田公園内100第1配水工事事務所2川崎20川崎区小田7-3-1防災センター内北側100第1配水工事事務所3幸8幸区南加頼2-19-4南加瀬五反公園内100第1配水工事事務所4高津10高津区久末1938久末表耕地公園内100第2配水工事事務所5高津14高津区下野毛2-8-3下野毛2丁目公園内100第2配水工事事務所6宮前12宮前区野川3029野川第3公園内100第2配水工事事務所7多摩14多摩区菅北浦4-13西菅公園駐車場奥100第3配水工事事務所8多摩15多摩区登戸新町227登戸第2公園内100第3配水工事事務所9麻生10麻生区虹ヶ丘1-21-1虹ヶ丘公園内100第3配水工事事務所③各配水工事事務所は、上記の表に示す所管の3基の貯水槽を順次切り替え、貯留する水道水の水質を確保する。なお、貯水槽の切り替えは、月曜日と木曜日の週2回とするが、切替日が雨天となった場合は管理課の指示に従う。また、放射性ヨウ素が20Bq/kgを超えて検出された場合は、貯水槽の切り替えを行わず、以後、20Bq/kg以下となるまで、同一の貯水槽で水道水の貯留を継続する。 なお、この状況が長く続くことも考慮し、100Bq/kg以下の水道水を確保するため、残り2基の貯水槽を順次切り替えて水道水の貯留を行う。同一の貯水槽で水を確保し続けている日数が4日を超えた場合、5日目から毎日残塩を測定し、貯留水の水質管理を継続する。なお、放射性ヨウ素が100Bq/kgを超えて検出された場合、以下に示す区役所及び支所の9ヵ所に給水所を設置することとした。第2節水質問題

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