川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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2994 水道施設の共通化・広域化 5事業者は、神奈川県内水道事業検討委員会報告書で具体的な取組として掲げた内容に基づいて水道システムの再構築を進めている。 平成29年(2017)度までに、川崎市では潮見台浄水場と生田浄水場を廃止して既存の長沢浄水場に機能集約する統廃合を行った。また、横浜市では鶴ヶ峰浄水場を廃止し、横須賀市では逸見浄水場を廃止したことにより、県内の浄水場は15か所から11か所まで統廃合された。今後も引き続き、5事業者で協議を進め、水道施設の共通化・広域化等、最適な水道システムの再構築を目指し検討を進めていく予定である。生田西谷伊勢原西長沢潮見台長沢小雀綾瀬寒川谷ヶ原有馬鶴ヶ峰川井寒川社家沼本飯泉逸見相模原:更新・増強・拡張する浄水場:新たなバックアップルート:既設管路によるバックアップルート:現状を維持する施設:廃止する施設:廃止又は更新・縮小する施設:主要送水管山梨県静岡県桂川山中湖丹沢湖酒匂川川模相東京都津久井湖道志川宮ヶ瀬湖川津中多摩川相模湖施設整備のイメージ『神奈川県内水道事業検討委員会報告書』より5 これからの時代に相応しい水道システムの構築に向けた検討会の設置 神奈川県においても人口減少社会の到来は目前であり、水需要の減少に拍車がかかる中で、これまで整備した水道施設の大規模更新が迫る等、それぞれの水道事業者が個別に対応することには限界があり、近隣の事業者との連携強化が不可欠となっている。 神奈川県、横浜市、川崎市、横須賀市の水道事業者及び神奈川県内広域水道企業団は、社会情勢や事業環境の変化等を踏まえ、「水道施設の共通化・広域化」に一体となって取り組み、これからの時代に相応しい水道システムを構築していくための検討を多角的な視点で行うため、令和元年(2019)11月、水道事業や河川行政に精通した有識者を交えた検討会を設置した。この検討会における検討事項は以下のとおりである。①平成22年(2010)の「神奈川県内水道事業検討委員会報告書」で示された「水道施設の共通化・広域化」の検証及びこれからの時代に相応しい水道システムの構築の方向性②これからの時代に相応しい水道システムの構築に向けた課題整理とその解決策第2節県内水道事業の広域化

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