川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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304目標  漏水を防止し、水資源の有効活用と有効率・有収率の向上を図る。【目標値】有効率98.0%以上(「地域水道ビジョン作成の手引き」H17.10厚生省通知より)(1)基礎的対策  現状の漏水防止対策・漏水状況を把握し、対策を講じる。ア 漏水防止の準備(ア)マッピングシステムの管理・活用(イ)漏水調査機器とマッピングシステムの連携(ウ)マッピングシステムによるブロック別集計(エ)マッピングシステムによる災害対策(オ)配水量計の更新及び維持管理イ 実態調査(ア)配水量分析(イ)漏水修理工事の分析(ウ)地下漏水調査の分析ウ 技術開発   水道管路における漏水検知に関する取組(2)対症療法的対策  地上漏水修理や地下漏水調査を行い、現場における対策を講じる。ア 機動的作業   地上漏水調査・修理作業イ 計画的作業(ア)地下漏水調査調査機器とマッピングシステムの連携を活用し、データ収集と調査内容の検討を行い、効率的な調査を実施する。(イ)弁栓調査(中大口径含む)(3)予防的対策  将来的な漏水を防止するための対策を講じる。ア 給水管の修繕   漏水修理における市負担範囲拡大の実績調査イ 老朽管の取り替え(ア)給水管(老朽給水管対策事業)(イ)小口径配水管(老朽配水管更新計画)(ウ)中・大口径送配水管(中・大口径管更新計画)ウ 適正水圧の確保   配水ブロックの整備上工上工上工上工上工上工上上上工上工上工上上工上工上工上上上工(   :上水道    :工業用水道)漏水防止基本方針の施策体系4 自然漏水修理件数の推移 第1次漏水防止計画による対策を始めた昭和62年(1987)度以降の配水管(管路付属物も含む)及び給水管で発生した自然漏水の修理件数は、昭和63年(1988)度に4,446件とピークを迎えた。その後、漏水防止対策の実施とともに減少し、令和元年(2019)には1,237件となり、ピーク時の30%弱まで減少した。特に老朽配水管や給水管更新といった予防的対策の効果により、道路上での漏水件数が大きく減少した。第1編上水道第7章安全・安心のための取組

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