川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
355/810

317が一部焼損したことにより緊急停止し、7月29日には電気設備の故障により、3台目の導水ポンプが緊急停止した。 導水ポンプ3台が緊急停止したため、運転できるポンプが1台のみとなり、相模原浄水場及び西長沢浄水場への水量が不足し、神奈川県内の給水に影響があることから、協定に基づき平成29年(2017)7月29日から8月3日まで、川崎市及び横浜市は沼本ダムから西長沢浄水場への緊急導水を実施し、広域的な減断水の発生を回避した。沼本ダムから西長沢浄水場への緊急導水4 応急給水拠点⑴ 整備の背景 川崎市の給水区域の大部分が配水池からの自然流下方式を採用し、溶接継手鋼管またはダクタイル鋳鉄管とその当時比較的耐震性が高いとされている管種を使用していたことから、大規模地震においてもある程度の給水が可能であると判断し、災害時に断水が生じた地域には給水タンク等による運搬給水方式での対応を基本としていた。しかしながら、交通渋滞等の道路事情により運搬給水方式での対応が困難となる場応急給水拠点の開設状況(訓練の様子)第6節災害対策・危機管理

元のページ  ../index.html#355

このブックを見る