川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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323 川崎市水道局は、調査班の2名のほか、修繕班として職員6名を同行の掘削業者とともに派遣し、7月23日から26日まで主に柏崎中央で、通水・漏水調査及び配水管・給水管の応急復旧作業を行った。また、26日から30日までは別の調査班及び修繕班として職員計8名と掘削業者を派遣し、主に柏崎北部エリアで同様の復旧活動を行った。⑤東北地方太平洋沖地震(平成23年(2011)) 平成23年(2011)3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生し、東北地方を中心に、東日本に広範囲にわたって大きな被害をもたらした。この地震により川崎市内でも火災や建物被害が発生し、川崎市は地震発生直後、川崎市第3庁舎7階に川崎市災害対策本部を設置した。 川崎市は被災者に対して支援を講じ、上下水道関係では市内へ避難している方等を対象とした水道料金及び下水道使用料の減免を行うこととした。具体的には、川崎市内に避難し公営住宅等に居住されている方及び被災された方が同居されている世帯を対象に、「水道料金及び下水道使用料」の基本料金相当額について、入居日から原則6か月以内として減免を行った。 復旧応援活動としては、3月12日に日本水道協会関東地方支部長から神奈川県支部長の川崎市に対して、応急給水の要請が行われた。給水隊の派遣先は、千葉県市川市、茨城県日立市、福島県郡山市、茨城県河内町となった。応急給水活動は以下のとおりである。3月12日〜15日 千葉県市川市 給水車1台(2t) 4名派遣3月15日〜18日 千葉県市川市 給水車1台(2t) 3名派遣3月18日〜21日 千葉県市川市 給水車1台(2t) 3名派遣3月21日〜22日 千葉県市川市 給水車1台(2t) 3名派遣3月12日〜15日 茨城県河内町 給水車1台(4t) 4名派遣3月15日〜18日 茨城県河内町 給水車1台(4t) 3名派遣3月17日〜18日 茨城県河内町 給水車1台(4t) 3名派遣3月14日〜15日 福島県郡山市 給水車1台(4t) 4名派遣3月18日〜20日 茨城県日立市 給水車1台(4t) 3名派遣3月20日〜21日 茨城県日立市 給水車1台(4t) 3名派遣 また、川崎市と個別協定を締結している千葉県水道局からの応援要請により、管路の漏水調査及び修繕を行う応急復旧作業に、3月16日から22日まで千葉県浦安市に作業車2台と3名の職員、掘削業者を派遣した。⑥熊本地震(平成28年(2016)) 平成28年(2016)4月14日午後9時26分に、熊本地方でマグニチュード6.5の地震(余震)が発生した。この地震の2日後の4月16日午前1時25分に、同地方でマグニチュード7.3の地震(本震)が発生した。 4月20日に日本水道協会から各地方支部長に対して、被災地への漏水調査のため水道技術者の派遣の依頼があり、支部長の川崎市に対しても関東地方支部長から職員の派遣要請がなされた。この要請を受けて、川崎市では職員の人選及び派遣準備を進めていたが、その後、4月24日に依頼内容が漏水調査及び修繕に変更された。そのため、派遣人員の見直し、持参する備品の精査等第6節災害対策・危機管理

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