川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
371/810

33310 復旧工作車の配備 平成19年(2007)の新潟県中越沖地震やこれまでの大規模な災害における派遣等において、水道管の漏水現場で修理機材等が不足し、復旧に時間を要した経験から、情報が錯綜する災害時等において断水・減水等を最小限にするため、様々な状況に対応可能な機材等を搭載した緊急車両として、平成22年(2010)6月に復旧工作車1台を新規に導入し、現在は目的別に3台を保有している。 車両の選定に当たっては、1台目は、トラックタイプ(屋根なし)の作業車では電動工具等、資機材の保管が難しく、雨や埃等により劣化の恐れがあるため、箱車タイプを選定した。2台目及び3台目は、1台目よりも資機材等の搭載については限定されるが、走行性や機能性を重視してワンボックスタイプを選定した。 この復旧工作車の導入によって、必要な資機材を常に積載することができ、災害時でも迅速かつ効果的な修理が可能となるため、管路の早期復旧を実現するとともに二次災害を防止することにも役立っている。■活動状況・災害対応:平成23年(2011)3月11日発生 東日本大震災     :平成28年(2016)4月16日発生 熊本地震・川崎市総合防災訓練、他都市との相互訓練、その他各種講習会、研修会熊本地震での応援活動川崎市総合防災訓練11 猛威を振るう新型コロナウイルス 令和元年(2019)12月に中国湖北省武漢市で原因不明の肺炎患者が確認され、令和2年(2020)1月にはWHOにより新型のコロナウイルスが原因であることが確認された。その後、日本でも国内初の感染者が確認され、令和2年(2020)2月には国内初の死者が確認された。3月には、WHOがパンデミック(世界的大流行)と認定し、2020東京オリンピック・パラリンピックも復旧工作車第6節災害対策・危機管理

元のページ  ../index.html#371

このブックを見る