川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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3464 事業認可の経過昭和11年(1936)10月30日市議会可決        11月20日内務大臣に「工業用水道建設工事施行認可申請書」を提出内務・大蔵両大臣に「工業用水道使用条例設定許可申請書」を提出 事業の認可については、我が国最初の公営工業用水道建設であることから適用される法律がなく、事業認可の必要はないとして申請書が返戻された。このため、昭和9年(1934)に発足した新潟工業用水組合の例に倣い一般土木事業として扱うこととした。工業用水道使用条例についても、県知事の認可事項であるとして申請書が返戻されたことから、改めて県知事あてに許可申請書を提出し、昭和12年(1937)7月2日に許可された。5 工事施行の経過昭和11年(1936)9月24日臨時工場用水課を設置        11月用地買収に関する地主側との協議を開始        11月17日配管材に関して3社から申し入れ        12月2日さく井工事、宮内水源地改造工事及び送・配水管布設工事等着工昭和12年(1937)7月全用地の買収を完了昭和12年(1937)7月11日一部給水開始        12月貯水池及び沈でん池の築造工事着工昭和13年(1938)7月1日5万4,000㎥の給水を開始昭和14年(1939)7月8日全施設が完成(1日給水量8万1,000㎥) なお、先の3社中、東京湾埋立の1日9,000㎥は、当時施行していた埋立地の地主として申し込んだ水量であったため、昭和12年(1937)8月、昭和13年(1938)7月及び同年10月の3回にわたり、東京電気(1日4,200㎥)、東京電気無線(1日1,100㎥)、昭和電線電(1日2,700㎥)、日本鋳造(1日1,000㎥)の4社に権利を譲渡した。二ヶ領用水下河原取入口揚水試験中の第1号さく井第2編工業用水道第1章全国初の公営工業用水道

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