川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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389第10節第4期拡張事業2 計画の概要⑴ 規模給水対象  36社1日給水量 14万㎥⑵ 工事計画①当初計画 水源は、相模川総合開発事業計画で新たに分水を受ける毎秒1.74㎥(1日15万㎥)に求め、川崎市工業用水道の配水能力を1日14万㎥に増量することとした。 同総合開発事業の中核となる城山ダム及び共同水路は、川崎市等3事業者が神奈川県へ委託して施行することとした。川崎市は津久井分水池で受水し、第1導水ずい道によって、長沢浄水場まで導水することとした。 川崎市の専用工事は、長沢浄水場内に凝集沈でん池及び導水路を築造するほか、長沢浄水場から平間浄水場内調圧水槽に至る送水管と、同所から市内各工場へ給水するための配水管を布設することとした。その工事概要は次のとおりである。 (ア)貯水工事 相模川総合開発事業により、神奈川県企業庁が工事を施行した。原水は相模川表流水とし、神奈川県、横浜市、横須賀市及び川崎市の共同施設として築造する城山貯水池より取水することとした。貯水池概要総貯水量62,300,000㎥有効貯水量54,700,000㎥常時満水位標高 124m最低水位標高 95m有効水深29m堆砂高標高 95mダム高さ75mダム長さ260mダム体積350,000㎥共同水路中津川取水路口径 2.5m延長 4,000m串川取水路口径 1.6m延長 2,050m (イ)導水工事 川崎市が分水を受ける津久井分水池(神奈川県津久井郡城山町谷ヶ原)から長沢浄水場に至る間の導水は、上水道第4期拡張事業により築造した横浜市、川崎市共同ずい道(相模ずい道)及び川崎市の単独ずい道(第1導水ずい道)を利用することとした。

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