川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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400第1節 配水本管改良事業1 背景 工業用水道事業における拡張事業は、第4期拡張事業をもって建設段階を完了したが、第2期拡張事業で施行した平間浄水場を起点とする1,000㎜環状配水本管(ヒューム管)等は、老朽化と道路交通の激化によって漏水が激しくなった。この状態では産業界の水需要に十分に対処できない事態が予想されることから、給水の万全を期すため、昭和43年(1968)度から鋼管による全面布設を計画した。2 工事内容配水管 口径1,350㎜、RC鋼管、延長3,070m3 工事期間起工 昭和43年(1968)度竣工 昭和46年(1971)度4 事業費及び財源 総事業費6億5,000万円をもって完成した。財源は全額起債に求めた。第2節 中野島取水堰堤改良事業1 背景 多摩川表流水の取水施設である中野島堰堤は、昭和41年(1966)6月の台風4号及び同年9月の台風26号により、ダム本体が流心部で80mにわたる被害を受けた。このため取水能力の減少等で全面的な改修が必要となった。復旧計画は、同年12月に農業施設災害復旧事業として大綱が定まった。工事は神奈川県に委託して行われた。被災した旧中野島堰堤第2編工業用水道第3章工業用水道の拡張から維持管理への転換

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