川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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412⑴ 中原区市ノ坪漏水事故 平成21年(2009)12月2日16時、工水2号送水管の送水量、着水量の異常、工水給水圧力の低下並びに中原消防署からの漏水の通報を受けた。そこで工水2号送水管の大規模な漏水と判断し、16時08分から生田送水ポンプの停止を開始し、16時50分に全停止した。また、漏水箇所前後の直近仕切弁を全閉止し、17時46分に漏水を完全停止した。 管路の損傷状況を確認した結果、工水2号送水管に設置された人孔蓋(口径600㎜)の破損が漏水の原因であることが判明した。そこで溶接業者を手配し、22時00分から人孔部の修理作業を開始した。 修理は、破損した人孔蓋を再利用した内蓋、更に外側から上蓋を溶接する二重蓋構造により行い、補強リブを8か所に施した。22時45分に人孔部の修理を終え、翌朝6時20分に工水2号送水管全路線(延長約16,000m)の充水を完了し、一部通水を開始した。通常の送水状態に復旧したのは、10時37分であった。人孔蓋破損状況市ノ坪漏水修理状況(左:内蓋、右:上蓋)平成21年(2009)12月2日 中原区市ノ坪漏水事故(市民提供)第2編工業用水道第3章工業用水道の拡張から維持管理への転換

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