川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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421第2節給水能力の見直し第2節 給水能力の見直し1 将来の契約水量の動向 契約水量は、創設から高度経済成長期までの水需要は増大の一途だったものの、石油ショック以降、産業構造の変化、工場の市外への転出、回収水の再利用等により減少傾向にあった。近年の契約水量の動向は、昭和51年(1976)度末の契約水量1日61万8,300㎥をピークに、景気の低迷等により会社の統廃合や移転等が進み、横ばいまたは微減傾向をたどっていた。今後もこの傾向は続くと考えられ、施設の老朽化が進む中、工業用水道事業の効率的運営と適正な使用者負担を確保するためには、水需要及び契約水量の動向を的確に把握し、適正な給水能力を確保する必要があった。 一方、給水能力は、過去の数次の拡張事業により、給水能力は1日62万6,000㎥を保持するまでになったが、地下水源の枯渇や補てん水の減量等もあり、平成18年(2006)時点では、1日56万㎥を維持していた。 平成18年(2006)度から平成22年(2010)度までの契約水量の予測では、臨海部における新規需要等もあり、一時的に増加傾向となるが、平成22年(2010)度以降は、新たな利用者は見込めないことや減量承認制度の適用等により、契約水量は1日約52万㎥以下で推移するものと見込んでいた。(㎥/日)640,000600,000560,000520,000480,000440,000400,000量水昭和4650545862平成3711151923給水能力62.6万㎥/日給水能力58万㎥/日給水能力56万㎥/日給水能力52万㎥/日年 度※ 契約水量は各年度末の値を計上※ 平成18年度以降は予測値給水能力契約水量給水能力と契約水量の推移契約水量予測値(平成18年度時点)(単位:㎥/日)年度(末)平成18年(2006)平成19年(2007)平成20年(2008)平成21年(2009)平成22年(2010)平成23年(2011)以降契約水量522,000524,000542,000537,000519,000520,000以下※契約水量の変動は新規増量契約による増と減量承認制度による減を想定

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