川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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88 産業構造の転換と住宅地の拡大 川崎市の雇用を支えた製造業は、産業構造の転換とともにその従業員数は、ピーク時の昭和44年(1969)の22万人から、令和元年(2019)には5万人弱まで減少している。その一方で、情報サービス業や研究開発機関などの就業者が増加しており、そういった産業構造の転換を受け、川崎市では、国際戦略拠点キングスカイフロントをその先駆けとして、臨海部を新しい産業の創出に向けた拠点として位置づけ、その持続的な発展を推進していくこととした。 市の面積は、平成2年(1990)以降に扇島、浮島町等の埋立地を編入して平成8年(1996)に現在の川崎市となった。土地利用を見ると、昭和49年(1974)に住宅地の割合が37.9%に対して平成25年(2013)では54.9%と増加し、工業地の23.4%と比較しても工業都市から住宅都市としての利用が進んでいる。宅地化が進むにつれて、人口も増加し平成29年(2017)5月には150万人を超え、令和3年3月時点では約154万人となっている。 住宅状況は、住宅総数の7割以上を共同住宅が占め、更に3階以上の共同住宅の割合が、8割を超えている。とくに、武蔵小杉駅周辺に多く見られる高層マンションが増加し、川崎市の新たなランドマークとなっている。市域の変遷 本表は大正13年(1924)7月1日市制施行時の面積を基盤とし、以後は市域拡張、水面埋立等によって生じた市域の面積を編入年月日順に表したものである。(単位:㎢)編入年月日編入町村名編入した面積総面積大正13年7月1日川崎町(3.65)、御幸村(8.14)及び大師町(10.44)を廃し市制施行22.2322.23昭和2年4月1日橘樹郡田島町を編入10.1132.348年8月1日橘樹郡中原町を編入11.8644.2012年4月1日橘樹郡高津町(8.33)及び日吉村の一部(4.64)を編入12.9757.1712年6月1日橘樹郡橘村を編入6.3563.5213年10月1日橘樹郡稲田町(11.07)、向丘村(10.09)、宮前村(11.94)、及び生田村(14.30)を編入47.40110.9214年4月1日都築郡柿生村(15.61)及び岡上村(1.54)を編入17.15128.0716年12月10日大師河原地先公有水面埋立地<水江町>(1.28)及び大師河原字夜光(0.01)を編入1.39129.4628年1月20日大師河原地先公有水面埋立地<千鳥町>を編入1.79131.2528年11月1日大川町及び大師河原地先水面埋立地を編入0.01131.2632年7月10日千鳥町、大師河原、水江町及び扇町地先公有水面埋立地を編入0.00131.26武蔵小杉の高層マンション第1編上水道第1章川崎の誕生

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