川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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428第5節 各施設の工事1 長沢浄水場⑴ 施設整備の概要 平間配水所の上水受水量の減量に伴う水量調整機能の低下を補い、安定的な運用を確保するとともに、施設の機能強化を図るため、長沢浄水場に調整池を整備することとした。 調整池の整備に当たっては、既存施設を活かした施設整備を検討した。具体的には、水道事業との共用施設であった第1沈でん池を、再構築に当たって工業用水道専用の施設として整理することによって、沈でん池施設に生じた余裕を活用し、第1沈でん池4池のうち、2池を調整池へ改造することとした。 また、第2沈でん池は流出部の構造から、送水量変動に伴って水位が変動し、沈でん処理の安定性が低下していた。このことから、新たに堰施設を設け、処理を安定させるととともに、送水量の変動を新設する調整池で吸収させることとした。 基本設計では、水道事業の長沢浄水場第2期施設稼働後、廃止施設(旧浄水池・配水池)跡地に工業用水道施設の大規模更新を予定していたが、本工事施工中に実施された第1・2沈でん池の耐震診断結果と施設計画の見直しにより、工業用水道施設の大規模更新を見送った。PP第3沈でん池第4沈でん池第2沈でん池第1沈でん池長沢浄水場フロー(再構築後)第2編工業用水道第4章工業用水道の再構築

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