川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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434⑵ 導水ポンプ設備①工事の概要 既設導水ポンプ設備は、5万㎥/日2台、10万㎥/日2台で固定速での運用を行っていたが、新設ポンプ設備は、10万㎥/日3台でインバーター制御(5万〜10万㎥/日)とし、ポンプ台数と電気使用量を削減しつつ、これまでと同様の運用も行えるように考慮した。また、既設10万㎥/日ポンプの出力は250kW、揚程16mの仕様であったが、更新に当たって精査したところ、160kW、揚程10mで導水可能であることが判明したことから、電気使用量を大幅に削減することが可能となった。②工事施行の経過 稲田取水所の導水ポンプ設備の改良工事は、平成25年(2013)9月2日に着工し、平成27年(2015)3月31日に完成した。稲田取水所導水ポンプ③施設の概要導水ポンプ両吸込渦巻ポンプ(出力160kW)3台インバーター制御吐出量10万㎥/日電動竪型スルース弁700㎜ 3基スイング式逆止弁700㎜ 3基真空ポンプ 2台⑶ 電気・計装設備①工事の概要 設備の耐震化計画では、浄水場、取水施設及び大規模なポンプ施設を重要施設と位置付け、電源・通信回線の二重化を図ることとしており、これに基づき設備の更新・改良を実施した。電源設備においては、常用・予備の2回線受電を継続するとともに、自家発電設備を新たに設置することとし、通信においては、NTT専用回線と衛星回線を使った通信の二重化を図った。 (ア)受変電設備 受変電設備については、重要度に見合った十分な信頼性を確保する必要がある。稲田取水所は、本線予備線受電方式の2回線受電、変圧器2バンク方式を採用した。これによりポンプ、第2編工業用水道第4章工業用水道の再構築

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