川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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441②工事施行の経過 生田浄水場の場内管改良工事は、平成23年(2011)4月28日に着工し、平成25年(2013)3月15日に完成した。また、場内管改良に伴う鋼管製作及び現場接合工事は、平成23年(2011)4月1日に着工し、平成25年(2013)1月31日に完成した。③施設の概要第3導水管鋼管800㎜、延長148.5m調整池流入管鋼管1500㎜、延長35.4m調整池越流管鋼管800㎜、延長42.0mサージタンク接続管流入 ダクタイル鋳鉄管、鋼管250㎜、延長14.0m流出 鋼管1,000㎜、延長7.7m越流 ダクタイル鋳鉄管250㎜、延長49.5m排水 ダクタイル鋳鉄管250㎜、延長9.9m工水2号送水管鋼管1,350㎜、延長384.7m⑹ 生田浄水場電気設備①工事の概要 調整池やポンプ棟等基幹施設の更新に伴い、受変電設備、自家発電設備、運転操作設備、計装設備及び附帯設備(ケーブル布設等)を併せて新設した。 生田浄水場は、工業用水道事業の給水能力52万㎥/日の約半分24万5,000㎥/日を担う基幹施設であり、工業用水道使用者への安定給水を確保するため、停電等の非常時や電気設備点検時における送水停止の回避を優先した設備の構築を目指した。 (ア)受変電設備 生田浄水場の契約電力は2,200kWであり、一般的に契約電力が2,000kW以上の場合は、受電形態を特別高圧にしなければならないが、電力会社との協議により、生田浄水場及び電力会社の双方に、維持管理及び経済性のメリットがあったことから、高圧受電が採用された。 高圧引き込みは、異なる変電所からの2系統受電を行い、常用系統が途絶えても予備系から電力供給できるようにした。 (イ)自家発電設備 自家発電設備の設備容量は、停電時にも送水ポンプ2台運転が可能な容量とした。内燃機関は保守点検しやすく、経済性も優れるガスタービンとし、燃料については、環境負荷や災害時における調達のしやすさ等を考慮し、灯油を採用した。また、燃料のタンク容量は24時間連続運転が可能な容量を条件とした。 (ウ)コントローラ制御 電力会社の規定により常用と予備を同時に受電することが出来ない中で、工水2号送水管の停止を極力回避するため、停電時や保守点検時の受電切り替えは、常用→自家発電→予備の順番で行うものとし、工水2号送水管を停止することなく、復電や保守点検からの復旧が可能となった。 自家発電設備の過負荷や再停電時のウォーターハンマーによる工水2号送水管の損傷を防止第5節各施設の工事

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