川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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463第4節水質目標値(1974)の二ヶ領原水取水停止と上水の補てん及び昭和55年(1980)のさく井取水停止で水質はより改善された。 ところが多摩川水系の水源水質は、渇水期になると溶解成分である硬度と塩素イオンが著しく増加するようになり、浄水処理による除去も困難で、しばしば目標値を超えた。このため昭和57年(1982)4月、これら2項目については日本工業用水協会の供給標準水質値に合わせ、次のように硬度90ppmを120ppmに、塩素イオン30ppmを80ppmに改めた。浄水処理目標値(昭和57年(1982))項目水温濁度pH硬度蒸発残留物塩素イオン鉄目標値25℃以下10度以下5.8〜8.6120ppm以下300ppm以下80ppm以下1.0ppm以下〈参考〉工業用水道供給標準水質値(昭和44年(1969)日本工業用水協会)項目濁度(ppm)pH(-logH)アルカリ度(ppm)硬度(ppm)蒸発残留物(ppm)塩素イオン(ppm)鉄(ppm)マンガン(ppm)目標値206.5〜8.075120250800.30.2(注)単位は当時のものを用いた。

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