川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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469第1節 上水道2 給水状況⑴ 給水能力と配水量 水道事業は、大正10年(1921)に給水能力1日3,320㎥の創設事業が完成し、給水を開始して以来、水需要の増大に対処するため数次の拡張事業を施行し、昭和45年(1970)度には第7期拡張事業が完成し、給水能力は1日58万5,000㎥となった。 その後、神奈川県内広域水道企業団の創設事業に伴い、企業団から1日最大49万5,200㎥を受水するための第8期拡張事業を施行し、昭和54年(1979)度には、給水能力は1日102万6,000㎥となった。更に平成12年(2000)4月からは、企業団の相模川水系建設事業により受水の増量が可能となり給水能力は1日103万4,400㎥となった。 しかし、その頃から水需要は微減あるいは横ばい傾向となり、給水能力と配水量がかい離してきたため、平成18年(2006)から10年間に及ぶ「川崎市水道事業の再構築計画」によって給水能力を1日75万8,200㎥まで縮小させた。 1日最大配水量は、平成2年(1990)度に過去最高の63万1,100㎥を記録した後、平成7年(1995)度からは60万㎥を割り込み、その後は55万㎥を前後する状況となっている。 なお、昭和49年(1974)度以降、水源の一部に枯渇が生じた工業用水道に1日9万6,000㎥の補てん水の供給を行い、平成7年(1995)10月からは1日8万㎥とした。平成22年(2010)4月からは補てん水を見直し、工業用水道との給水契約へと形を変えて1日4万㎥を供給しており、これを工業用水道の安定的な水源として位置付けている。人口、給水能力及び1日最大配水量の推移水量140120100806040200(万㎥)人口180160140120100806040200大正10昭和元年10年20年30年40年50年60年平成元年10年20年令和元年総人口1日最大配水量給水人口給水能力(万人)

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