川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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473更に平成18年(2006)に「川崎市工業用水道事業の再構築計画」を策定し、平成22年(2010)4月に給水能力を1日52万㎥へと削減し、現在に至っている。 工業用水の需要は、昭和45年(1970)度の1日最大配水量62万2,550㎥(下水処理水1万7,050㎥を含む)が最高になった後、上述のとおり減少傾向を示し、水需要の低迷状態が続いている。なお、令和元年(2019)度の1日最大配水量は42万8,400㎥である給水能力、契約水量及び1日最大配水量の推移水量80706050403020100(万㎥)昭和12年20年30年40年50年60年平成元年令和元年10年20年1日最大配水量契約水量給水能力3 工場用水における工業用水の使用実態 工業用水道事業者として、川崎市の健全な工業生産活動に寄与していくためには、工業用水の安定供給が事業運営の中心的課題であり、安定供給を継続していくための基礎資料として供するため、工業用水を給水している会社・工場を対象に、おおむね5年毎に工場用水の水使用実態についてアンケート調査を実施している。 調査結果によると、工場における総使用水量は、昭和60年(1985)度〜平成8年(1996)度まで増加傾向にあり、平成8年(1996)度〜平成18年(2006)度までほぼ横ばいであったものの、それ以降は減少する結果となっている。一方で、工業用水量は、平成4年(1992)度〜12年(2000)度まで減少傾向にあり、その後はほぼ横ばいとなっている。工業用水の総使用水量に占める割合は4.0%前後を推移しており、大きな変化がみられないことから、特徴的な減少の要因はないものと見込まれる。しかしながら、工業用水の総使用水量に占める割合は少ないものの、回収水(再利用水)の99.96%が工業用水であるとの回答があり、この工業用水を水源とする回収水(再利用水)と工業用水を合わせると、工場で使用される工業用水の割第2節 工業用水道

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