川崎市水道百年史 川崎市上下水道局
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476第3編経営第2章時代に合わせた組織機構の改編第1節 組織の変遷1 臨時水道部の設置 上水道創設時における川崎町は、多摩川の流域に沿い京浜間の中央でかつ水陸とも優れた位置にあり多くの工場が設置され、人口が増加していた。しかしながら「飲料水ニ適スル井水殆ント皆無ノ状態ニテ衛生上患フヘキハ勿論町ノ発展ヲ阻害スルモノ不尠爰ニ水道布設ノ必要ヲ認メ」とされたことから、大正6年(1917)8月27日に町会の議決を経て、神奈川県橘樹郡川崎町長小林五助は、内務大臣に「川崎町水道布設」の事業認可申請書を提出し、大正8年(1919) 2月19日に認可を得た。 大正8年(1919)4月1日に臨時水道部を設け、庶務・工務の2係を設置し、創設水道布設工事に着手した。2 当初の機構 大正10年(1921)3月末に創設水道布設工事が完了したことから臨時水道部を廃止し、事業の運営業務を行うため、町機構に水道係を新設した。戸手浄水場、宮内水源地を派出所とし、1係2派出所をもって、施設の維持管理及び業務関係を担当することとした。 なお、同時に副収入役制度を採用し、水道費に属する出納その他、会計事務を分掌させることとした。川崎町機構庶務係衛生係土木係兵事係学事係川崎町勧業係戸籍係税務係出納係統計係水道係戸手浄水場宮内水源地

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